民主党のガセメール問題で引責辞任した野田国対委員長の後任は誰も引き受け手がなく、結局渡部恒三に無理やり頼み込んだ。
渡部と言えば当選13回、衆議院副議長まで務めた大長老であり、現在は羽田元首相と並ぶ党最高顧問の地位にある。
つまり隠居を引っ張り出したわけである。
自民党の安倍官房長官からは「私の父(晋太郎元幹事長)の時代に戻ったようだ」と呆れられ、
渡部が自民党国対委員長当時、筆頭副委員長だった小泉首相にも「だったら私が副委員長として支えなければ」とからかわれる始末。
大ベテランに恥をかかせる前原執行部の体たらくも恥ずかしいが、
しかし本当に恥さらしなのは菅直人、小沢一郎ら傍観を決め込んでいる連中の方である。
いずれも「ポスト前原」への思惑から、協力を拒否した。
党そのものが沈みかかっているときにポスト前原もへちまもないだろうに、無責任というか、ノー天気というか。
菅などは、自分が国対委員長就任を断っておきながら
「聞かれれば関係者にはアドバイスをしているが、なかなか思うようにはいかないようだ」(菅直人の今日の一言)
などとしゃあしゃあとして嘯いている。
小沢にしろ、非自民政権、新進党と過去にことごとく潰して来た恥ずかしい罪歴も忘れてか、次の代表の座に虎視眈々である。
しかし今更こんな賞味期限切れの権力亡者なんか小沢狂信者以外誰も待望していない。
要するに民主党はどいつもこいつも恥知らずの集まり、一刻も早い解党を望む。