自衛隊派遣、状況判断は難しい=小泉首相
「東京に侵入攻撃」と警告 自衛隊派遣でアルカイダ
<米副報道官>「日本はテロ攻撃の標的になる」
今更改めて言うまでもないことだが、テロリズムとは、
暴力を背景に恐怖によって目的を達成することである。
その意味では、日本ぐらいテロの標的として都合のいい国はないだろう。
何しろテロリストのお先棒担ぎみたいなマスコミと野党、それに自称「反戦」の
プロ市民たちがウヨウヨしていて、ちょっと脅せば蜂の巣を叩いたような大騒ぎと
なって自衛隊のイラク派遣をめぐって小泉批判とアメリカ批判の大合唱を起こすし、
小泉首相も年内の自衛隊派遣を躊躇し始めた。
これはまさに「恐怖(テロ)をして支配たらしめる」というテロリストの注文通りに
はまっていると言ってよい。
そしてテロがいかに有効な手段であるか、ということの格好の宣伝にもなっている
のである。
ここではっきりさせておきたいのは、自衛隊を派遣する、しないは、
日本がテロに合う可能性とは、全く関係がないということである。
何故なら、もう一度繰り返すが、テロリズムとは恐怖によって目的を達成することで
ある。
しかしテロリストの目的は、何も自衛隊の派遣を阻止することにあるのではない。
日本の自衛隊ひとつが来る、来ない、なんて大勢にとってはどうでもいいことであっ
て、それより、もし日本でテロを起こした場合に得られる効果の方がはるかに絶大
である。
先に爆破テロのあったトルコでは反テロの国民デモ、集会が相次いで巻き起こってい
るというが、日本ではたかがちょっと脅しをかけられたぐらいで、
ここまでテロリストの要望に応えて恐慌を来たすぐらいだから、
ましてひとたびテロが起こった日には、反テロデモどころか逆に反米デモでも起こり
かねない有り様なのだ。
相手の弱点を突くのが攻撃の定法であり、その伝で行けばテロリストたちは
自由民主主義陣営諸国の結束の紐帯の中で一番弱い部分を叩いてくるだろう。
日本などはその餌物として、テロリストにとってこんなおいしい国はないのである。
したがって、自衛隊のイラク派遣をめぐって反小泉と反米の大合唱で騒げば騒ぐほど
テロの可能性はますます増大して来るし、言わば、この連中がテロの危険を招き入れ
ていると言ってもいいほどだ。
内心、万が一テロが起こった時に大喜びで「小泉、それ見たことか」と言いたくて
うずうずしているテロリストの手先みたいな連中の自虐的陶酔主義に付き合わされるのは、
それこそこちらで願い下げなのである。