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2003年11月12日(水) 「国敗れて山河在り」ならぬ「党滅びて肖像画在り」?

2大政党化「望ましい」が69%
>民主党が近い将来、政権をとることができるかどうかを聞いた質問では、
>「そう思う」32%に対して、「そうは思わない」が51%を占めた。
(中略)
>民主党が大幅に議席を増やした最大の理由では、
>「自民党の勝ちすぎを望まなかった」が30% 、(略)
>「民主党に政権を任せてもよいと思った」は8%にすぎなかった。

2大政党は望むが、民主党政権の実現はあまり期待されていない。
つまり国民はとりあえず、自民党政権の行き過ぎに歯止めをかけるような
強力な「野党」を求めていたに過ぎないということか。
ならば、国民のその期待は裏切られるだろう。

菅執行部は議席増大の余勢で与党との対決色を打ち出している。
なるほど、177議席というと、強大な野党が出現したような錯覚をする。
だが、与党(自公)対野党(民共社)は278対192なのである。
ちなみに選挙前は287対175
若干差を詰めたとはいえ、焼け石に水。
民主政治が多数決の世界である以上、最終的には民主党は何もできない。
かと言って話し合い決着という与党ペースには乗れない。
いずれにしても民主党は、数を与えても何もできないと
思われ失望される。
次の選挙の時には、合併ご祝儀のバブル票などは一遍にはじけてなくなる。
そうなれば第2の社会党化である。

民主党は、政権交替を唱えた選挙で「敗北」した菅に責任を取らせて
辞めさせるべきだった。
政権交替を目標にしていてこの程度で満足しているのだったら、、
次はもうそれ以下しかありないということである。
来年の参議院選挙に負けてからでは遅すぎる。


保守新、合併は17日 7人全員が自民入党

1年足らずで保守新党解党。
これで政界から「笑い」の灯火が消えた。
と思ったら、最後に
<公選法違反>熊谷氏の元公設秘書ら 衆院選で買収容疑
「泣きっ面に蜂」とはまさにこのコト。
もうひとつ、
海部氏の肖像写真復活へ=復党で「元総裁」名誉回復?−自民

「国敗れて山河在り」ならぬ、「党滅びて肖像画在り」。
新しい格言の誕生だろうか。
考えてみたら、今回の中途半端な結果の選挙で
1番損した人と1番得した人って実は
保守新党のこの2人ではないだろうか。


<社民党>土井党首続投の見通し 「参院選へ党再建」

こちらは相変わらず往生際が悪い。
選挙とは、民主政治における総決算であり、
その結果の責任はあくまできちんと取らなければならない。
それいう最低限のことすらいつもできない社民党、
そして同じく紙切れ1枚の声明(言い訳)で済まそうとしている共産党
というのが民主主義から最も遠い政党であることは、言うまでもない。

>福島瑞穂幹事長は会議後、記者団に土井党首が続投する
>との見通しを示したうえで、民主党との合流を改めて否定した。

今の時点で民主党としても、社民党など吸収合併しないことが得策であろう。
と言うのは、民主党より「左」にあるのがいきなり共産党になってしまうと
全体の政治バランスが悪くなり、民主党が却って左傾化する危険がある。
その点、社民党が晒し者的に存在している限りは、
誰しもあの不様な末路を怖れて容易には左寄りになるまい。
従って当面、合併などせずに社民党は存在させておいた方が
いいのではあるまいか。


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