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2003年11月05日(水) 「自民党の悪政」を許している最大の元凶は共産・社民両党だという皮肉

日銀本店を大阪に マニフェスト民主追加検討
>「日銀本店の大阪移転」は、報道各社の衆院選の世論調査結果を
>受けた菅直人代表と小沢一郎旧自由党党首の四日の協議で急浮上。
>民主党幹部は「大阪府民に大きなインパクトを与える。
>都内の選挙区で民主党のマイナス要因にはならない」としている。

民主党、アタマ大丈夫デスカ?
次ぎはそのうち、「皇居を京都に移す」とか言い出すのではあるまいな。
それぐらい突拍子もない発想にしか思えないのだが。
そりゃ、確かに大阪は金融の中心地の一つではあるし、
絶対移しちゃ悪いってことはないのだが、
しかし一国の中央銀行本店を移転させるという、
ことによっては経済そのものにも影響するような重要なことを
選挙の票目当てに、この直前になって突然決めていいのだろうか。
それにそもそも、マニフェストとは、民主党が国民に対する政権公約として、
候補者全員に署名させてまで提示した重みのあるものではなかったのか。
なのにそれを、ただ菅と小沢の協議だけで思い付きのように決めて
発表するなどは、国民をバカにしている。
昨日発表された、お粗末な「菅内閣」閣僚名簿と言い、
どうも民主党は選挙が近づけば近づくほど政権担当能力の未熟さ、
馬脚を顕わしているとしか思えない。


小選挙区で他野党に民主候補への投票呼び掛け 菅代表

「菅内閣」の閣僚名簿などという、オウムまがいの大臣ゴッコより
政権戦略として真に大事なのは、こちらの方だろう。
菅の言うように、1人しか当選しない300小選挙区で
野党候補にバラバラに投票させていたのでは、
初めから政権交替など不可能な話なのである。

前回、2000年総選挙では
当時の民・由・社3党の各選挙区の得票合計では
自民党と互角に戦えていたというし、
これに共産党も含めた野党票合計なら、
とっくに政権交替が起きていたはずである。
なのに、今回の選挙でも、
与党側が一部を除き、きっちり選挙区調整を行ってきたのに、
共産党は全く勝ち目もないのに300選挙区全てで候補者を擁立して
独り善がりな自己満足に浸っているし、
民主党と選挙協力している社民党ですら
41もの選挙区で民主党と競合して
あたら反自民票を分散させているという有り様。
これでは、勝てるわけがない。
特に不可解なのは、片方で選挙協力しながら、
片方では民主党の足を引っ張っている社民党の存在である。
勝ち目のない選挙区でも候補者を立てるのは、
そうしないと比例選での得票に響くと考えているからで、
彼ら(いや彼女らか)の主観的には、
社民党がなくなってしまっては憲法を誰が護るのか、
と強い危機感と使命感を持っているのだろうが、
現実には事態は全く逆の方に進行しているし、
その結果党勢もガタガタ、
しかしそれに対する責任もとらないで
相変わらずカビの生えた原則論ばかりを振り回しいる。
そもそも、社会党時代に全く政権を取る気もない野党第1党
として自民党半永久政権化に加担し続けて来ただけでも罪は重いのに、
この断末魔に及んでも政権交替に水を差すことしかできないのだから、
一体、この党は、日本の政治のために何か役に立つことをしたことが
あるのだろうかと問いたくなる。
政権交替の足を引っ張るばかりで、
ただ徒に自民党政権の存続を許している共産党、社民党には、
「自民党の悪政」などと批判する資格は、全くないのである。


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