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2003年11月04日(火) 衆議院選挙予想。自民大勝・民主惨敗もあり得るか

マスコミ各社の選挙情勢調査結果が出た時点で、
私も自分なりの予想をしてみた。

自民245民主165公明35共産12社民10保新4その他9

マスコミの予想とあまり変わらない結果になったが・・・
それには理由がある。
まず、マスコミの「アナウンス効果」、
つまり昨日も書いたように与党有利の予想が出れば
実際の結果は逆に振れるということが
ここ何回かの選挙では見られたのだが、
今回はそれはないと考えるからである。

というのは、小泉政権の安定度が98年参院選の時の橋本、
00年衆院選の時の森とは雲泥の差なのである。
橋本は「佐藤孝行問題」でミソつけてから
党内も支持率もガタガタだったし、
森に至っては、直前に小渕急病で
ワケワカランうちに総理になったので
最初から不人気だった。
従って自民有利を覆す材料があったのだが、
しかし今回は、小泉を勝たせてはいけないという
積極的材料がないので、マスコミの予想に反発する
投票行動が出る理由が考えにくい。

また、今回は単なる時の自民党政権への批判が争点ではなく、
「政権交替」そのものがテーマとなったことで、
「小泉首相か菅首相か」という選択肢は
終盤になればなるほど却って「菅首相」の現実味を失し、
民主党を後押しする力には繋がらないと考えられる。
従ってアナウンス効果というものは今回はあまり影響なく、
マスコミの予想の線でそのまま順当に収まるのではないかと
想像する次第である。

もっとも本当は、個人的には、自民260以上、民主150以下も
あり得るのではないかと思っているくらいである。
何故なら、「政権交替」とか「2大政党制実現」とか、
上っ面なムードだけが先行するばかりで、
民主党が議席を増大する具体的な決め手には乏しいからだ。

確かに、比例選では、民主党が自民党と互角か、
もしかしたらやや優位な戦いをするかもしれない。
しかし定数480のうち300を占める小選挙区では、
どうにも勝てそうもない。
甘く予想しても、西日本で致命的に弱いし、
それに前回は優位に立った都市部でも自民党の巻き返しがありそうだ。
まして、与党間の選挙協力を前回以上にきっちりやって来た自民党が
大負けする要素があまりないので、
比例と合わせて自民党が260に届くという計算である。
一方、民主党は選挙区での合併効果は最小限、
そして比例での共産・社民の減少分を上積みするに止まり、
150程度がいいところではないかという気がする。
ちなみに前回総選挙での民由合計は149議席。
政権交替とまで言った選挙でそれと同程度では、事実上の敗北と言っていい。
もっとも、それでは「政権交替」も「2大政党制」もはるか遠のいてしまうので、
個人的にはそうならないことを願っているのだが。

他党については、
公明党は組織票で手堅く現状維持もしくは微増、
共産・社民は惨敗、
といったところ。
また、党首・幹部級の落選もあって、
各党とも選挙後の激動は免れまい。
いずれにしろ、選挙フリークにとって日曜の夜は
寝不足になりそうである。


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