道路公団の藤井総裁が辞任を拒否して、揉めている。
この一連の過程ではっきりしたのは、かねてからヘタレ・口だけ男と評判の
石原伸晃国交大臣の無能振りだ。
行革大臣の時も、民営化委員会の間に立って、まとめるこもできずに
オタオタするばかりで全く役立たずだった。
大臣が務まらないなら、総裁より先に、まず伸晃が辞任した方がいい。
その職にある以上、若いから、と言うのは言い訳にならないのであって、
例えば田中角栄なんかは、40代で大蔵官僚を心服させていた。
おそらく伸晃から「慎太郎の息子」というブランドを差し引いたら、
何も残らないのではないか。
また、この男に代表される、若手と称する自民党の世襲議員たちの正体も
推して測るべしである。
先日の讀賣の記事によれば、党の73才定年制問題に関連して後藤田正純が
「貴族社会でない以上、ベテラン議員を比例1位に処遇し続けることが
自由主義国家であり得るのか」と批判したという。
それはその通りだが、、、でも、おいおい、そういうお前は誰のおかげで
国会に出て来たんだよ.
貴族社会じゃないなら、まずお前が世襲はやめたらどうか。
党改革とか言えば聞えはいいが、ジジイを追っ払いたいのは、
どうせ自分たちが早くポストにありつきたいからだけであろう。
自民党の自称改革派若手、実は大臣病患者のバカ手どもには、
一度野党にでもなって苦労して出直して来い、
と言いたいところだが、でも今の民主党の有り様じゃ、政権交替は無理だ。
ところで、石原慎太郎の息子と言えば、
今度はその三男が次期衆議院選挙に出馬するという。
当人の人物識見、全く知らないが、長男のあの不様な体たらくを見るだけでも、
その弟ならどうらロクな奴じゃないという思いがする。
それに、長男だけでなく三男の世襲も許す慎太郎には、がっかりだ。
そもそも、石原慎太郎という人は、かつて「太陽の季節」で障子を突き破って、
当時の古い頭の大人たちを驚天動地させて世に現れた人だ。
つまり、既成の概念やモラルを打ち破る新世代のシンボルだったのである。
しかし・・・「駿馬も老いれば駄馬にも劣る」とは、このことだろう。
かつて三島由紀夫に新時代の旗手と称えられた男も今は結局、
ただの親バカちゃりん。
親の七光りで、長男だけでなく三男までずるずる芋蔓式に世襲させるとは、
何事だろうか。
だいたい慎太郎はその昔、たしか「スバルタ教育」がどうのこうのという
本を出版したことがあったはずで、さも子供を厳しく躾ているが如く
得意げに語っていたと記憶する。
その厳しく躾てたはずの慎太郎が、今はボケて親バカになるわ、
厳しく躾られたはずの息子は役立たずの甘ちゃん大臣振りを曝け出すわ、
その弟まで臆面もなくわらわらと出て来るわ、
これが往年の太陽族のなれの果てかと思うと、実に情けない。
年は取りたくないものだ。