三十一文字
ナオコ



 雑記

抱き合うことがなくなり
手を繋ぐことがなくなり
唇を重ねることがなくなり

気持ちまで重ね合わせることが出来なくなったのかな



最近私たちは労わり合うことが出来ない

私は爆発しそうに苦しくて苦しくて仕方なくて
ただ1人、何が原因かを知っているあなたに
少しだけわかって欲しくて心の近くに添って欲しくて

あなたは連日眉間の皺を深くして帰宅して
一日一度は必ず「疲れた」と口にしながら
夜中まで追い詰められたようにPCに向かっていて

私はあなたが毎日昼間どんなに仕事が大変か知らない
あなたは私が毎日昼間1人で涙が止まらないことを知らない

そうして
疲れ果ててるあなたに寄りかかろうとする私と、
限界に近い私を冷たく突き放すあなたの間には
暖かい気持ちなんか通っているはずがない

本当はこんなに近くにいたら
色んなことがわかりあえるはずなのに
こんなにお互い悲しい思いばかりせずに
支え合えるはずなのが本当なのに
どうしてこんなにすれ違うんだろう



ただ一緒にご飯を食べて
一緒にお風呂に入って一緒に眠ること
それは本当に大事ですか?
気持ちが通わないのに時間と空間だけ共有して
それで本当に満たされてる?

一緒にいればいるほど
どんどん寂しくなるのは私だけですか?

「さよなら」を口の中で転がしながら
自分が本当にそれを望んでいるのか考えてみる
だって、少しでも近くにいられれば良いと思ってた
何も望まないから隣にいる時間が欲しかった
そこまで欲した、大事な大事な人を
簡単に手放して良いんだろうかって

別れようって言って、気を引きたいだけなんじゃない?
意地悪な質問も自分に投げかけてみる

本当に一生もう会わなくて良い、
私の人生からこの人を抹消するって覚悟が出来たときに
初めて口にすることが許される言葉なんだろうなぁと思うと
この暖かさを失うことは心から怖くて
口の中で転がすだけで「さよなら」は痛い
どこでボタンを掛け違えたかはわからないけど
私は2年前のあの日と変わらずたまらなく好きだから

でも、失いたくない暖かさは虚像かな?
本当はもうここにはないのかな?

きっとこのノートパソコンじゃなく
その隣で背中を向けて眠ってる人に言いたいことは
山ほど山ほどあるんだろうけど
今の私にはそれを話すことすら怖くて出来ない

突き放されて冷笑されることがこんなに怖くて
ただ泣くだけで何も言えないようじゃ
本当におしまいなのかもしれないけど

私は本当は「寂しがりや」って人種は嫌いで
自分の弱い面も大嫌いで
日曜日の夜だって平然と1人でいられる人間に
本当に本当になりたかった
こうして寂しくて潰れそうになってるくらいなら
辛くても全部捨てて本当の1人で泣いてる方が
ちょっとマシかもしれないとも思う

寝顔を見ると本当に愛おしいと感じ
何を失ってもこの人だけは失いたくないと思う
その強い気持ちからして私は
もう「過去」になったものにしがみついてるのかな?

私たちの間では、何が終わり、何が終わってないんだろう?

そもそも、私1人が「始まった」と勘違いしていたものは
やっぱりあったのだろうか?



何もわからないまま今日も一日が終わろうとしていて
私にとって特別だった今日、も終わろうとしていて
私たちはきっと明日の天気の話などをしながら
一緒の湯船と一緒の布団に入るんだろう


明日は土曜日。仕事は休みだね
でも、私にはあなたと一日一緒にいる勇気がない









2005年12月09日(金)
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