日常些細事
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2003年08月02日(土) 激突人生の女(ひと)

短歌人(注)2003年夏季集会に行く。
今年の会場は京都のホテルニュー京都。二条城のそばにあるなかなか立派な建物だった。ここで明日の夕方まで短歌三昧の時間を過ごすのである。参加者は150人以上と非常に盛会だった。
 17時からのオープニングパーティーを皮切りに、高瀬賞、評論賞の授賞式、永田和宏氏による『酩酊講演』とつつがなくプログラムは消化されていく。
 21時からは深夜サロン。日本の津々浦々より久しぶりに集まった会員たちが「ま。固いことは抜きにして」
お酒を酌み交わしながら親睦を深める、という時間である。
 職業病というべきか、こんなときでも体のコッてる人を見たら整体したくなる。
 田中麗奈さん(仮名・43歳)はひどい肩コリだった。
 肩甲骨を動かしたり肩関節の回旋をする。しばらく続けているとガチガチだった肩や背中の筋肉が
ふにゃあ
と柔らかくなってきた。
本人からも
「ああ。ありがとうございます」。
などと礼を言われ、すっかり気を良くした私は頼まれもしないのに手相まで観てしまう。
田中さんの手には
『思い切りがよく、理論家で潔癖症。純粋な人なので世渡りはヘタ。なかなか妥協できなくて周りとしょっちゅう衝突する。そこら中にぶつかってばかりの人生』
と出ていた。それで
「あなたの一生は激突人生です」
と言うと、
「はははは」
乾いた声で笑われてしまった。
笑いながら
「わたし結婚できます?」と聞かれたのだが、
「相手がいい人だったら、あなたもいい奥さんになれるんですがねえ」
暗に無理と答えると
「あはははは」
豪快に笑いとばされてしまった。
 笑っていたけど、たぶん物凄く怒ってたと思います。

(注)短歌人は短歌愛好者で作る会の名前で、私はそこの会員。同名の雑誌も発行している。小説などでは同人雑誌の会などというが、短歌の世界では結社と呼ぶ。短歌にはこういった結社が多数存在しています。


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