受胎告知彩色!〜顔料水練りとメーカーの色差、密閉容器 2005年06月20日(月)
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やーーーーーーーっと、着彩だよ!!
ここまでの道のりは長かった…。石膏削り、トレース、トレース線刻、
金箔貼り、金箔磨き、金箔線刻、はみ出し部分チタン白+膠で修正…。
顔や手の肌部分にテールベルト(緑土)、シルバーホワイトを卵黄テンペラで、
服部分は、フレンチバーミリオン・アリザリンレーキ、チタンホワイトを。
髪の毛はローシェナとシルバーホワイト、
輪郭線は、ローアンバー、イエローオーカーなどの土性顔料と、
赤味にローズマダー、含み白にシルバーホワイト。
卵黄だけのテンペラは初めて。全卵やオイル入りテンペラはいつもやってるけど。
卵黄テンペラ、混ぜものなくて、それだけで半艶があって綺麗だなぁ。
油彩画と違って、最初から部分を攻めていく(らしい)。下地塗りが終わったら、
いきなり輪郭線をキメル。ラファエル筆8408・3/0号サイズの細〜〜い面相で行く。
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◆メーカーの顔料の違い
メーカーによって顔料の色味がずいぶん異なる。これはその見本。
テールベルト。左上、ホルベイン。少し黄緑がかっていて色は薄め。
右上、マツダ。一番色が濃く、黒に近い。
下、先生がイタリアZECCHI(ゼッキ)で買ったテールベルト(明色)。
結局、先生のを使わせていただいた。
真ん中は適当にシルバーホワイトを入れたりして色調整したもの。
テールベルトは天然土だから、と言うこともあって、
メーカーによってものすごく色が違うというのは知っていたけれど、
こんなに違うと顔料選びにも気を使うなぁ。黒いのは使いづらいよ。
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◆顔料の水練り
顔料は今まで適当に水を入れ、冷蔵庫に保管してあったけれど、
粒が残ったり乾燥してカラカラになったりして、困っていた。
顔料は、パレットの上で水練りして(色によってはアルコールを加える)、
密閉容器に保存して、乾き気味になったら水を加えるといいらしい。
冷蔵庫に保管する必要はない。でもカビたことあるので、
今回精製水を使った。
専用のガラス練り棒も売ってるけれど、高いので、
ペーパーパレットとパレットナイフで水練りOKらしい。
でも、ペーパーパレット嫌いだし持ってないので、
100円均一で白いプラスチックのまな板シートを買い、
代用した。一回ごとに軽く拭いて水洗いしていいじゃん。ゴミ減量。
水練りすると粒が消えてよく馴染みいい感じ。
容器で保管して、絵を描く時に使う量だけスプーンの柄でほんの少量、
皿に出して卵黄(+酢)と混ぜて絵の具を作る。
すぐ追加できるから、作りすぎて使い切れず捨てる量がぐんと減るね。
こうしてみると、ローズマダーもメーカーでずいぶん違う。
洋画顔料のイエローオーカーと日本画水干の黄土、
名前は共通して天然黄土。ま、色は若干違うけど。
どっちも使ってみよう。日本画顔料、好きなんだよね。
洋画顔料にこだわる必要はないしさ。
密閉容器はポスターカラーの容器などがいいんだろうけれど、
空容器を買うのもバカバカしいので、100円均一で
化粧用トラベルクリーム三段のヤツを買う。それを密閉容器に入れた。
三段は使いやすいよ。バラバラにならないから。
by HPY
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