和紙貼りキャンバス実験。金箔でめのうヘラで線刻。 2005年06月17日(金)
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◆和紙貼り実験
金箔を貼りたいが、板地は石膏削りが辛すぎる。
普通のキャンバスだと布目が粗すぎて平滑じゃないから光りが鈍い。
10回ジェッソを塗りたくっても、布目は消えない。
紙だと油彩層をのせるのが不安。
そこで実験。キャンバス(水性)に和紙貼り。和紙は水墨画用の麻紙。
選んだ理由は価格と、麻紙は丈夫だから。黄ばみがあっていい感じ。
できた下地は、ケント紙のようにつる〜〜〜んとして、触ると気持ちいい!
和紙なしでは、ここまでつるんとはしない。ヤスリがポイントなのは間違いないけど。
うんうん、なかなかいいんじゃない?
和紙貼りの描き心地はいかに?!
…って、昔やったことあったわ。線描や細密には適してたっけかね。
あと特徴としては、当然板より軽い。
チタン加えたから少し合成樹脂分が押さえられて柔らかめ。かな。
キャンバスのほかに、トールペイント用の白木、版画用の朴(ほお)の木で試す。
理由は手頃な値段&大きさ&軽いから。これには文様実験をする予定。
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◆金箔線刻
彫金用めのうヘラの先を少し磨いて丸めてからで線刻。
以前エッチングをやったとき、金属彫りは堅くて手が痛くて辛いから、
もう絶対辞めようと挫折したのに、今やってることは、同じことだぁ。
銅板より柔らかいとはいえ、金箔4層の上に、めのう棒で線刻。
3層だったんだけれど、傷が目立つんでもう一枚のせてみた。
水を使うまでもなく(乾かないし)、はぁっと吐く息程度の湿り気で充分貼れる。
慣れれば湿り気なくても強引に貼れる。
磨き用めのう棒(1〜2万円)がないので、困ったけれど、
めのうヘラのヘラの部分で磨いちゃった。
面積狭いから時間かかるけど、…う〜〜ん、できないことはないな。
めのう棒、買うなら大きい平型がいいな。>>めのう棒購入メモ
4層の方が、線刻しやすいね。強すぎて下地を削ることもないし、
だんだんこの柔らかさに慣れるといい感じ。手は痛くなるけど。休み休み。
写真では光やカメラが写り込んじゃうんでうまく撮れないけれど、
板地金箔って、本当に綺麗!!
ピカーーッッと光って神々しい。
暗い部屋に置いて、隣の明るい部屋から覗くと、そこだけピカピカ目立つのなんのって。
当時の建物は電気もないし、窓も小さいんだよね。
窓を大きく取ると、石作りの建物の強度が保てなくなるから、
ステンドグラス窓は頑張ってるけれど、あれはガラスの間の金属棒が
補強になってるんだと思う。
そんな中で、わずかな光で金箔だけ光ってるの。
キリストや聖人のシルエットに沿って貼られた金が。
これは信者じゃなくても、何か降りてくるような、不思議な気分がしちゃいます。
by HPY
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