にゃんことごはん
ごはん



 涙雨 明けやらぬ夜 惜しむよう 迎える朝は まだ遠くにて

昨日11月23日水曜日の早暁、仁太郎 永眠

前の日記(11/7)を書いた翌週明けぐらいから、食欲が落ちてきました
飲み水のほかに猫用ミルクで水分補給と栄養補給を図りました

ご機嫌ではあるのですが、どことなく気怠そうな雰囲気もうかがわれて
「殿、お口にあいませんでしたか?」などと言いながら、いつもよりも減りの少ないフード皿を睨んで、さて、どうしようか、などと考えていました
ただ、量が減りはしたものの、朝になるとちゃんと食べ、飲み、トイレをしてというのは変わらなかったので、多少は安心していたところもありました

何しろ、ありとあらゆるものを薙ぎ倒して疾走するネネちゃんに振り回されている身としては、いつも泰然自若、マイペースなジンジンは、まさに「殿」
「殿、本日もご機嫌うるわしゅう」と言いつつ、ご飯の用意をし水を変え、ジンジンは「苦しゅうない」みたいに、食事にとりかかる、という日々でした

が、先週、突然、来ました
急に腰が抜けたように起き上がれなくなったのです

腎臓の値が壊滅的で(だから、相当量の水分を飲んでいた=通常量で老廃物を除去できないから飲む量が増えるという「腎臓疾患の猫あるある」)、いずれ除去しきれなかった老廃物が身体にたまって、全身状態に影響を及ぼす、とは、わかっていたことです
一応、対策としてたまっていく老廃物を除去するようなサプリなどをフードにまぜたりはしていたのですが、どれだけ効果があったのか……

それでも何とか自力でご飯を食べようとするジンジン
なので、私の膝の間に座らせて?膝で支えるようにして、食事させていました
さすがに、一回に食べる量も減っていき、数をこなすにも、時間的な制限もあり、でも、強制給餌にするには食べる意欲があるからためらわれる、という一週間でした

トイレも、起きあがるのが間に合わなくなり、ケージのなかでしてしまったり
寒くなってからは、蒸しタオルでマッサージしながら体を拭いていたので、その都度、蒸しタオルを用意したり
でも、蒸しタオルを当てると、うっとりとした顔をするんですよ
「殿、ご気分はいかがですか?」なんちゃって、と言いつつ

正直、このまま何か月でもいい、元気でいてと思いました

が、とうとう支えていても起きているのが難しくなったのが、20日の日曜日
それでもなんとか、自力で食べたい意思を示すジンジンに添えるよう、いろいろしました
一度など、ミルクを入れたコップに片足突っ込んでひっくり返して、ミルクまみれ、仕方ないので抱っこして風呂に入りましたw

そんな3日を過ごしたその夜
もう起き上がろうともせず、ときどき、甘え鳴きをするようになりました
私のベッドわきの小物置きの小テーブルにマットごと移動させ、前脚を握りながら、時々下顎呼吸をするようになったジンジンを見守りつつ、私もうとううとしたり……夜を過ごして……

二か月と数日の短い縁でした

けれど、とても濃密な日々でした

2022年11月24日(木)
初日 最新 目次 MAIL HOME