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■ 最後の猫の旅立ちに、春が早くも訪れぬ
年末、今年の日付での日記登録ができなくて、そのまま放置していたのですが、その理由のひとつが、練ちゃんの体調悪化でした。
悪化というか、老衰というか。
食べる量が減り、少し食べ、少し飲み、段々と枯れていく、そんな感じ。
1月はまだ、こまめに好きなご飯を用意してさえいれば食べていたのが、だんたんと量が減ってきます。 ああ、いよいよかもしれない、そりゃそうだ、20歳なんだものな、と思いつつ、でも、私が在宅しているときは、こまめにご飯をあげていました。
2月になって、自力で食べる量が目に見えて減ってきて、強制給餌に切り替えました。ただ、昼間仕事をしているので、なかなか十分な量を食べさせることができません。
在宅しているときには、とにかくこまめに、給餌していました・ 不思議なことに、練ちゃんはシリンジでの給餌を嫌がりませんでした。 それは、果たして強制給餌と言えるのだろうか、とリュウが笑ったものです。
3月に入って、とうとう、シリンジを拒むようになりました。
お別れが近づいているのだと、思いました。 でも、せめて、今日一日は、という思いで、日々を過ごしていました。
3月4日 それが練ちゃんの永眠の日でした。
くしくも、私の誕生日の一週間前、絶対タイミングはかっていたよね、とリュウは言います。そうだね、だれよりも、ママにかまってほしくて、そばにいたくて仕方のなかった仔でしたから。
週の終わりに火葬に伏し、とうとう猫のいる生活が終わりました。
いまだに、猫が自由に行き来できるようにと、部屋と言う部屋のドアを開けたままだったり、トイレも新し砂をいれたまま、まだ処分できずにいるのが、我ながら笑えるのですが。
20数年にわたる、猫との生活は、こうして終わりました。
2021年03月16日(火)
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