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 ラブソング ショーちゃんを思い涙して、ニャンちゃんにスリスリとする夜

帰宅して、たまたまつけたTVでラブソングの特集をしていました。

“いわゆる”ラブソングに感情移入できたのは25歳ぐらいまでではなかったかしら、というほど、ラブソングとは無縁な昨今の日々。ですが、カラオケなどで歌うとき、やはりラブソングが盛り上がったりするので、けっこう悩んだりします。

思春期のころ歌に無条件に反応するのは人の性なので、メンバーが自分と同世代前後だったりすると多少は楽なのですが、世代の幅が広かったりすると通用しない技です。
しかも、もともとの音楽の嗜好性が「ラブソング」と世間で呼ばれる歌とはかなりかけ離れているために(実はヘヴィメタル好き)、困ることこのうえありません。
なので、仕事など断れない付き合いの流れでカラオケに行ったりするのが、苦手でした。とはいえ、避けることはできないので、仕方なくその時々の流行り歌をなんとかマスターしようと四苦八苦すること、さて、何年でしたでしょうか。

まあ、そんなある日、気づいたのでした。ラブの相手を人間の男性ではなく、猫にすればいいのだ、と。
そうしたら、まあ、このうえないほど感情移入できることに、自分でも驚きました。

着てもらえないニットを編むアホさ加減も、相手が猫だと思えば、あら不思議、妙に笑える、でも通じない思いにほろ苦さを感じる、切ない歌に。
別れてしまったためにもう会えない「あなた」へに捧げる歌も、「あなた」が亡くなった猫たちだと思うと、思わず涙声になるほど。

それに気づいて以来、恋歌を歌うときは、それぞれシチュエーションに合った猫とのエピソードを思い出すようにしています。
出会ったときのキュンとするときめきとか、大好きな「あなた」とまったりしているときの満ち足りた感じとか、全部、猫との思い出にあるので楽勝です。

仕事先の方にその話をしたら、爆笑されました。

いいじゃないですか。私にとって、猫は大事な家族であり、同時にかけがえなく愛おしい存在なのですから。

2017年01月20日(金)
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