|
|
■■■
■■
■ きらちゃんが遠くへ旅立ちました 最後までおっとりとしたかわいい仔でした
夏前に体調を壊して病院通いの末、暑い夏場は絶好調だったきらちゃん。 10月半ばぐらいから、食欲が不安定になりました。
フードを好き嫌いする→フード食べない、鶏ささみなら食べる→普通にフードを食べるようになる→フードを好き嫌いする……この繰り返しが2週間ばかり続きました。 でも基本は食べるし、元気もあるので様子見。 そして、少しずつ食べる量が減り、でも、どこか悪いところがるというのでもない、という状態に移行。
そして自分では食べないけれど、スプーンですくって口元に持っていくと食べるようになりました。 このころランドリーボックスの下段に陣取って、日長一日寝ているようになりました。機嫌はよく、お腹が空いていると私の顔を見て、御飯を強請ります。差し出されたスプーンを齧らんばかりの勢いで食べる様子は、小さい顔と体と相まってまるで赤ちゃんのようでした。 トイレはきちんとしていましたし、気が向くと居間に来て水を飲んだり、ほかの仔のために出しているカリを気まぐれにつまんだりも、していました。
一緒にいる時間が終わりに近づいているのかも、と、いや、またもとのように元気になってくれる、の間を行ったり来たりしました。 外出から帰ると、安心していたのに、まさか、という不安にかられ、真っ先にランドリーボックスを覗いては、安堵していたものです。
急に寒くなり、でもお天気のよかった週末、とうとうスプーンを見ても、ほんの少し舐めるだけ。 でも、お気に入りのランドリーボックスから居間に移しても、よたよたとランドリーボックスに戻ってしまいます。 トイレまでの移動がつらそうなので、ペットシーツを敷いた簡易トイレを設置すると、そこを使うようになりました。 それでも週末は、時々、水を飲ませると少し飲み、ほとんどまどろんで過ごしました。
月曜日、仕事に出て帰宅したときが、一番ドキドキしていたかもしれません。 でも、ぼんやりしつつも、覗き込んだ私を認めて、口を開けてサイレントニャーで迎えてくれました。抱き上げて居間に移動させると、そのまままた眠りました。 スーツの入っていた薄型のボックスにランドリーボックスに置いていたアンカ入れ、その上にラグを敷いてきらちゃんをくるみ、その横に座椅子を置いて、私は、そこで眠りました。 夜中、時々前足を突っ張ったり、小さく頭をそらせたり様子で目覚め、撫でているとまた眠り、というのを何回か繰り返して、5時。すっかり目が覚めてしまい、寝顔を眺め、時々、呼吸を確認して、そして気づくと、きらちゃんは息をしていませんでした。 そっと抱き上げるとまだ温かく、ほんとうに眠るように逝ってしまいました。
14年前の9月28日に我が家にやってきた、きらちゃん。
悲しい経緯で猫の家族を全部なくしたきらちゃん。 我が家での14年は楽しかったでしょうか。 私はとても、楽しかったです。
きらちゃんを保護した最初のお母さん、きらちゃんは最後までおっとりとした可愛い仔でした。うちにきらちゃんを預けて下さって、ありがとう。
きらちゃんは、今日の夜、火葬にします。
2015年12月02日(水)
|
|
|