マジンガーZは空を飛ばなければならない! という気合入りまくりのナレーションから始まった今週の放送。(といってもDVD) 数週間前からBGMが東映映画みたいなフルオーケストラチックになって、子供心にも、これは何かがおこるとわかる今週の放送。 こんな力の入ったナレーションが入っては、なんとしてでも今週飛ばさなければいかんだろ、光子力研究所では総力をあげて、ジェットスクランダー製作に取り組むのでした。 マジンガーZがいるおかげで、毎週毎週機械獣が遊びにやってくる光子力研究所。 神ファミリーがいるから、ガイゾックが来るんだと、石を投げた清水の住民と違って、光子力研究所には、「マジンガーZがいるから、機械獣がやって来るんだ、出て行け、マジンガーZ」と、言い出す人など誰もいないのでした。それどころかマジンガーZが空を飛ぶのは我々の悲願じゃよという3博士。うううっ、なんでこう光子力ファミリーはいい人たちばっかりなんだ。 紅の翼にかける挑戦者達のおかげで、ジェットスクランダー完成は目前に迫りました。 ああ、しかし、なんということでしょう、そこに、あしゅら男爵が、外からの攻撃には強いが、内側からはもろいという要塞の弱点をついて、スパイを潜入させてきたのです。 あしゅら男爵にしては、珍しく作戦らしい作戦が功を奏して、光子力研究所名物「割れるバリアー」が無効化されてしまったのです。 あやうし!光子力研究所!マジンガーZは何をやっている? 研究所の職員がそう叫んだとき、マジンガーZの姿はそこにはありませんでした。 マジンガーZは奇襲攻撃をくらった相模湾に緊急出動していたのです。 研究所の危機を知り、あわてて研究所に戻るマジンガーZ。 しかし、富士山麓は遠かった。箱根の山はきつかった。走っても走っても、富士山麓は山の彼方。ジェノサイダーの猛攻撃の前に光子力研究所はもはや陥落目前。マジンガーZはまだか?はたしてマジンガーZは間に合うか? そのときです。弓教授の声が響き渡ったのは。 ジェットスクランダーを発射させる。 いよいよ発射の時がきました。ジェットスクランダーが、射出されるのです。発射台に運ばれるジェットスクランダー。さやかさんは甲児くんに無線で連絡を取ります。 ところが、あああッ、何故正義の味方はかくも苦労しなければならないのでしょう、ジェットスクランダーは、まさにまさに、発射直前になって、敵の爆撃を受けてしまうのです。ここまできておいて。 しかし、弓教授は冷静でした。 ジェットスクランダーは超合金Zで出来ている。やられたりはせん。 弓教授、弓教授、弓教授、弓教授超格好いい! 今までボヤッキーが変装したみたいっていって、ゴメン。所長すごい格好いいよッ。所長最高だよ。今週のハイライトだよ、ぽちっとな、だよ。 スクランダー、ゴー! そこにかかる水木一郎の歌。 ♪大空はばたく紅の翼〜 その名はジェ〜ットスクランダ〜 そして大空に響き渡る石丸博也の声。 スクランダークロース! こうしてマジンガーZは文字通りスーパーロボットになったのです。感涙・・・。 いやあ、今週の話は感動的なお話でしたね。 宇宙飛行士の野口さんは子供のころ、今週の放送にひどく感動し、将来はロケットエンジンを作り自分も空を飛びたいと誓ったそうです。そして、大人になると甲児がそうしたように、NASAにいき、宇宙にあがったのはみなさんご承知のとおりです。日本が生んだ宇宙飛行士がマジンガーZによってもたらされたというのは、感慨深いものがありますねね、といいたいところですが、今の話は、私の全くの作り話です。(ゴメンネ)でも今週の話はそういってもおかしくないぐらいの、感動的なお話でしたね。 ご存知のように、マジンガーZは、操作ユニットと本体が別々ですが、それに今週さらに飛行デバイスがつくわけで、2重の合体をするわけですよ。小型飛行機で乗り込むというアイディアも抜群なら、そこに飛行ユニットを追加というのも、とても素敵なアイディアですね。空中でランデブーするさまがエロティックで美しいです。 そんな面倒なことせずに最初から合体しておけと、いう意見もなきにしもあらずですが、やれやれあなたは何もわかっていませんね。このまぐあいがいいんじゃありませんか。 ホバーパイルダーが、ずぶずぶとマジンガー頭部に挿入するパイルダーオンのその瞬間! 背後からがっちりと抱え込むように、抱きかかえられてドッキングするスクランダークロスのその瞬間! 人ならぬもののまぐわう姿! 男だろうが女だろうがふたなりだろうがフリークスだろうが、まぐあう世界、神も悪魔も悪魔人間も魔人もアンドロイドも、タブーを越えてまぐあう世界・・・ああ、これがダイナミックプロの醍醐味じゃあありませんか。 最初から合体しておけという人は、光子力バリアーの角に頭ぶつけて、1篇死んできましょう。
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