新聞記事のチェックをするように職場で言われた。
それゆえ職場で読める全紙をチェックする羽目になった。
朝日新聞、産経新聞、日経新聞、毎日新聞、読売新聞、 神戸新聞、公明新聞、赤旗まで。
なんでこんなに新聞を購読しとんのやろ?と思った。 まあそれでも仕事は仕事。頭がおかしくなりそな分量の 文章の中から切り抜くべきところを探し出す。
僕が探さねばならない記事は、気象と深く関係があり、 政治、経済とはそれ程関わりがない。しかしながらこの 時期、興味があろうと無かろうと政治、経済の記事がと びこんでくる。
特に多かったのはやはり靖国神社公式参拝関係の記事。 あんなものどう憲法を読もうと公式参拝が違憲なのは 間違いないと思うのだが、やはり思想の自由というのは 明らかに違憲であるものを合憲であると考える思想を持つ 自由をも含むのであろうか(笑)?
基本的に公明と赤旗が参拝に全面反対、産経は逆に強く 賛成。普通は赤旗と産経を両方購読する人は滅多にいない と思うので、これらの新聞を次から次に読破することは 貴重な体験であった。一つのことに色んな考え方がある。 靖国関係の記事だけ読むと公明と赤旗は大の仲良しである かのようだが、他の部分を読むと互いに悪口を言い合って いるような感じなので世の中そうそううまくはいかないも のである(笑)。
さてこんな状況の中から何か得るものはないかなと思うと こんな言い回しが目に付いた。 「虚心坦懐に熟慮中」。小泉純一郎の言葉。虚心坦懐なら そんなことを決めるのに何週も何週も考え込まなくても決断 できると思うのだが(笑)。ただこの人物の面白いのはずっと これを繰り返し続けること。案外吉本のお笑い系かも。
空遊は実家に帰ると就職のこととか聞かれるので、その時に 使ってみようと思った。
親「就職活動はしてるの?新しい仕事は見付かったの?」 空「虚心坦懐に、熟慮中です!」
あ、なんかいけるかも知れない(笑)。真面目にきこえる。
早速実家に帰ってみた。 が、、、これはうちの親相手に洒落にならなかった。 すっかり反小泉ムードにどっぷり浸かっていたからだ。
母方の祖父は小学校の教師で目に入れても痛く無いくらい 可愛がっていた教え子達を戦争で失った。それも優秀な生徒から。 戦後、祖父の後悔と自責の念は深かったと母から聞いた。 生徒を守る立場の教師が生徒を戦場に送って死なせるとは・・・ ということらしい。
war shrine、「戦争神社」と呼ばれ、東条英機をも祀っている 靖国神社など言後同断であった。
ちょっと洒落にならない。 森の失敗は笑い飛ばせたが小泉の過ちは洒落にもならない。 折角身に付けた 虚心坦懐に、熟慮中 はまた別の機会に 使おう。
ところで、流石にTV欄だけは何処の新聞も同じだった。 甲子園の結果もやはり同じだった。他は少しずつ違った。
みんなが同意できることって、それくらいしかないのかなあ。 そうかもしれない(謎)。
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