2001年08月07日(火) |
変わるものと変わらないもの |
仕事帰りに神戸市中央区のジュンク堂三宮店で立ち読みを していた。同店は立ち読みじゃしんどいだろうと客を気遣っ て椅子を用意してくれたり、本を買う前に持ち込んで読める カフェを店内に設けたり、僕のような立ち読みの多い客には ありがたいお店。
さて今回は車雑誌を読んでいた。今月の特集はホンダの シビックTYPE RとインテグラTYPE Rだった。どういう車なの かと一言で言うと、シビックとインテグラの無茶苦茶速いヴァ ージョン。2リッターのエンジンは220馬力。シビック TYPE Rの方は最高速度が234キロと書かれていた。
空遊が子供の頃、ポルシェ928の最高速度が230キロ だったことを考えるとシビックが234キロ出せる時代という のはやはりすごい。外見で見ると車なんてそんなに変わってい ないように思うこともあるけれども、テクノロジーはやっぱり 発達しているものなんだなと思う。
悲しいのは自動車の性能が上がる一方道路の性能の方はさっ ぱりということ。もちろん交通の便が良くなった地域は存在す るが、都市部や高速道路の渋滞は相変わらず。ある人が高速の 渋滞につかまった。家に帰宅が遅れる旨をメールで連絡しよう として「こうそくどうろ」と入力して変換を押したら「拘束道 路」と漢字変換された。彼はそっちの方が意味が正確だと思い 笑ってそのままの漢字でメールを送った。
いつか何かの雑誌の評論で、日本の高級車の価値は渋滞で捕 まった時にどれだけ快適に過ごせるかだという主張があった。 暑い寒いと言わなくていい強力なエアコン、超低速での移動が 続いてもオーバーヒートしない耐久性の強いエンジン、退屈し のぎのカーオーディオ、乗客が文句をいいださない広いスペー スの後部座席等々。一言で言うと「走るリビングルーム」が至 上の目標。さらには「走らなくても快適なリビングルーム」。
ちなみにドイツでは200キロを超える高速巡航が快適にで きる車が高級車として重宝されるそうだ。アウトバーンが速度 無制限なので車の速度で移動時間が大きく変わってくる。金持 ちビジネスマンがベンツやポルシェを好むのもよくわかる。
まさしく「時は金なり」なのだ。
車をどうのこうのするより日本は道路をなんとかすべきだと 思う今日この頃。
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