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2002年07月07日(日)
 七夕ですね。奥さん。


金の切れ目が縁の切れ目とはよく言ったもので、
ワタシにはお金が原因で縁が切れてしまった友人がいる。


彼の名は高木務。
もともと職場の先輩だった男なのだが、お互いに転職してからも付き合いは続き、
10年来の友人だった。
逢ったその日からどうしてか気が合った。
彼もそう思ったらしい。
彼との言葉遊びが楽しくて、よく一緒に遊んだ。
仕事のパートナーとしても彼は最高だった。
同じ職場に居た頃はほぼ毎日セットだった。
ワタシがボケで彼がツッコミだった。
ある時までは・・・・・。







彼は頼もしかった。
よく色んな相談事にのってくれた。
そしてワタシもいつしか彼の相談を受けるようになった。


テーマのほとんどが恋愛。
彼はめっちゃオンナ好きだった。
顔は多くを望まないが、身体には五月蝿かった。
乳のデカさと足の細さは彼の譲れないトコロだった。
彼の歴代の恋人と何度か逢ったことがあるが、確かに顔から下は素晴らしい女性ばかりだった。


彼はオープンだった。
何でもかんでもワタシに話した。
普通の人なら知られたくないことも。







あれは忘れもしない2000年対応に明け暮れた1999年のことだった。
当時フリーだったワタシは、ソフトハウスを設立した彼のサポートの仕事をしていた。
私達は毎日毎日朝から晩まで仕様書とプログラムを追っていた。
身体はクタクタだった。
その上彼は性病持ちで(風俗嬢にクラミジアを移されていた)、膀胱もクタクタだった。
が、話している内容は元気だった。


当時彼は西口のキャバクラに嵌っていた。
そのキャバクラにはハッスルタイムというものがあり、その時間になると、キレイなお姉さんがお客さんの膝に座り、ブラを外し、乳を揉み放題舐め放題になるというのだ。(ちなみに別料金らしい。)
あはん。
彼のおかげで私はキャバクラの秘密を知った。
ちなみにランパブを乱交パブだと思っていたワタシにランジェリーだと教えてくれたのも彼である。
その件に関しては感謝している。
ありがとう。


そこまでならまだ良かった。
彼はそのハッスルタイムで自分好みのオッパイを見つけてしまった。
彼女の名前はユイコ。
彼は彼女の身体にメロメロになった。
そしていつしか彼女自身にもメロメロになった。
彼の頭の中は、彼女一色になった。


どうやって彼女を自分のオンナにするか、彼の頭の中はそれしかなかった。
ワタシはできる限りアドバイスをした。
そのアドバイスの甲斐があったのかどうかは分からないが、彼は彼女を落とした。
2時間3万円のヘリでの夜景と、クイーンアリスのディナーと、横浜ロイヤルパークホテルのエグゼクティブダブルルームで彼女を落とした。
ってかそうやれと言ったのはワタシだが、正直その通りにするとは思わなかった。
芸がない。
いや。
羨ましい。


晴れて彼女を自分のモノにした彼。
体の相性も少しずつ良くなって来たある日、試練がやって来た。
彼女が膀胱の痛みを訴えだしたのだ。
間違いなくクラミジアの感染だった。
彼は困った。
彼女の為にも本当のことを話し、病院に行かせるべきなのだが、
風俗通いのお土産とはとても言えなかった。
彼は悩んだ。
悩みすぎて身体を壊した。
食べ物を受け付けなくなってしまったのだ。


彼はワタシに毎日のように相談をした。
ワタシは彼の為に色々考えた。
だが、全て正直に、そして早急に打ち明けるべきだという答えしか出なかった。
彼は拒んだ。
拒んでも仕方がないのに拒んだ。


そして彼は、前の彼女から移ったと嘘を言い、彼女に打ち明けた。
彼女はその話しを信じ、病院へ出かけた。
どうやら丸く治まったらしい。
彼女のクラミジアは無事完治し、二人の愛は更に深まった。
その結果、彼は彼女にますます溺れることになった。


彼は彼女につぎ込んだ。
プレゼント、旅行、そして、キャバクラ通いも辞めなかった。
彼女には借金があったらしく、その返済のために仕事を辞めるワケにはいかなかったのだ。
彼女の出勤する日、彼は一生懸命通った。
高額なチケットも購入した。
彼女が他の男性の膝の上に乗らないように、ハッスルタイムには必ず彼女を指名した。
他人の前で自分の彼女の乳を弄ぶのはどういう気持ちだったのだろうか。
ワタシには理解できない。


そして彼はとうとう会社のお金までを彼女につぎ込んでしまった。
その結果どうなったか。
ワタシの給料が未払いとなった。
ワタシは彼を責めた。
しかし、彼は払いたくても払えないの一点張りだった。
キャバクラにつぎ込む金はあるのに、仕事のパートナーに払うお金はないらしい。
そして、彼は彼女との結婚で頭をいっぱいにさせていた。


会社の経営が厳しいのは初めから知っていた。
知っていたからこそ、ワタシも必要以上の給料は求めなかった。
そして、少しでも経営が楽になるように、頑張って働いたのに。
彼には誠意が見られなかった。


ワタシは彼がイヤになった。
毎日毎日色ボケ三昧。
彼女が休みの日は仕事を休む。
そして話すことは、彼女の乳と下半身のことばかり。
もうウンザリだった。










そしてワタシは彼との縁を切った。












どうしてこんなことを長々と書いたのかと言うと、
今日は高木務の誕生日なのだ。
少し昔を思い出した。


彼女とは結婚できたのだろうか?
それとも、どこかのキャバクラでハッスルしているのだろうか?
未だに給料は未払いだ。

















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そう言えば、昨日隊長が10円玉を12枚持って、英会話から帰って来た。
先日賭けをして負けたジャックが支払った賭け金らしい。
なんとも律儀なアメリカ人だ。
我家の家計簿に臨時収入ジャックという科目で120円の入金が記載された。




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