野球選手は早婚デスねぃ…。[壁]-T)ダー。
ハイ。観音デス☆
仲良くなればなるほどに、 相手のイイ面もイヤな面も良く見える。 ふとした拍子に悪口も出るだろう。 だがしかし、リメンバージュニアハイスクール。(何) あの時、味わった衝撃は未だに忘れない。 気に入らないなら仲良くしなきゃイイじゃないか。 腰巾着のようにヒトにまとわり付く人間は信用できん。 が、Kサンとはそういう仲ではなかったハズ。 誰かに文句を言うほど気に入らないなら、 何で直接言ってくれなかったのだろうか。 答えは簡単。 理不尽だからだ。
Kサンの悪口は、イジメッコ社員と職場のグチから始まる。 そして最終的に辿り着いたのが。 "観音チャンは話を真面目に聞いてくれない友達甲斐のナイヒト" 聞いてたよ。聞いてたとも。 だけども人間には限界ってモンがあるんだよ。 話を聞き流していたアタイにも問題はあったが、 毎日同じグチを延々と聞かされるコッチの身にもなってクレ。 少しでも上手くやっていこうと努力してるならともかく、 グチを垂れ流して現状維持してるダケの人間の話を、 いつまでも聞いてられるワケがナイじゃないか。 何で聞き流されてるのか、まず考えるべきだろう。 コレはアタイ個人の考えだけども。
そんなグチが出てきた頃にアタイからの忠告。 そりゃ文句も言いたくなるわな。 社員達からKサンの言い回しを聞いたアタイは、 イジメッコ改めイジメラレッコ社員に同情した。 こうやって話は捻じ曲げられていくものなのだな、と。 言い訳は好きじゃナイが、 こうも暴走されたら真実を伝えたくなる。 沈黙は金などとキレイゴトを言ってる場合じゃナイ。 信じる信じないは相手の勝手だが、 言い訳と事実を告げるコトは全くの別物だと、 この時から思うようになった気がする。
数日後。 Kサンからメールが来た。 『明日、本社に呼ばれてるから帰りに迎えに来て。』 自分のしたコトが知られてないと思っていたんだろうか。 それともソレを承知で頼んでいるんだろうか。 なんだか泣けてくる。 上と仲のイイ情報通の社員に聞けば、 Kサンから名前が挙がった人間の事情聴取が全て終わったので、 最終的な処分が下されるのではないかという話だった。 罠だから行くな、と止められた。 自分から関係者ですと言ってるようなモノだと、 母チャンにも言われた覚えがある。 でも、放っておけなかった。 試されてるような気がした。
『1時間もすれば帰れると思うから。』 時間を見計らい、買い物に行くと嘘を吐いて家を出た。 もしコレで捕まっても仕方ないな、くらいに思ってた。 到着メールを送って本社の近くにある駐車場で待ったが、 いくら待ってもKサンは出てこない。 3時間位経ってから再度メールを入れたが返事はなかった。 それから1時間くらいしてだろうか。 『今、家に向かってる。』 どうやって帰ったのか、無事なのか、どうなったのか。 立て続けにメールを送ってみたけれど、 Kサンからのメールは返って来なかった。 アタイ達の報告を聞いて裏切られたと思ってるのかもしれない。 それでも無事に帰っていると聞いたアタイは家に帰るコトにした。 夜になってKサンにメールを打ったが、 あのメールを最後に、Kサンからの連絡は途絶えた。
その翌日。 出勤してすぐ、社員に捕まった。 「昨日どうした?」 「迎えに行ったけど会えなかった。」 「やっぱり行ったのね。」 「もしかしたら捕まってたの私かもしれんやんか。 他人事だと思えんでしょう。」 「観音チャンが捕まってたら私に迎えに来いって言う?」 「分からん。でも1人は心細かったと思う。」 同じコトをして何で自分だけがこんな目に遭うんだと、 もし捕まってたら思ったかもしれない。 おまけに他のメンバーから自分は切り離されたのだから。 見捨てられたと思うかもしれない。 そんな覚悟はとうにしてなきゃいけないとも思うが。
「私だったら言わない。 言うなら巻き添えにしたいヒトにするよ。」 「それもどうかと思うけど…。」 「あのコ、私達のコト売ったんだよ? 言っとくけど、観音チャンが捕まってたとして、 同じコトあのコに頼んでも絶対来なかったと思うよ。」 「そうかもしんないね。でもソレは本人の自由だし。」 「そんなんだから利用されるんでしょ!?」 本気で怒ってたと思う。 でももしアタイがKサンの話をちゃんと聞いていれば、 アタイ達の名前を出すコトはなかったかもしれない。 先に彼女の気持ちを裏切ったのはアタイだ。 でも否定されるのが怖くて口にするコトができなかった。 Kサンを信じていたかった。 …つづく。
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2003年10月30日(木) |
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