あと1勝…。(-∧-;)
ハイ。観音デス☆
アタイ達は毎日面白おかしく過ごしていた。 いつからか。 口を開けばグチしか言わない友達に苛つくようになった。 イジメッコ社員がイヤなのは分かるし、 元の部門に戻りたがってるのも分かる。 離れた部門にいたので疎外感を感じ始めたのだろう。 グチの〆は毎度決まっていた。 『どうせ私は独りぼっちだもん。』 彼女の話ダケを聞いていれば同情もできただろう。 が、友達と同じ部門にウチから異動したMサンがいた。 Mサンは皆と上手くやってるらしい。
アタイはMサンとも仲が良かったので、 Kサンの話をそれとなくしてみたコトがあった。 Mサンから聞いた話によれば、 Kサンが自分から進んで独りになってるように思える。 お互いに個人的感情が入ってないとも限らないので、 アタイは3人で1度話してみるコトにした。 その後だったか。 KサンはMサンの悪口を言い始めた。 「Mサンは要領がイイからね。 アッチにもコッチにもイイ顔できるんだよ。」
元々自分とも仲が良かったハズなのに、 イジメッコ社員に普通に接していたMサンが気に入らないようだった。 仲良しグループじゃナイんだから会社で派閥を作るなっちゅうの。 Kサンは以前コッチの部門にいた時、 新しく入った社員とモメたコトがある。 その社員はすぐに辞めてしまったが、 自分の気に入らないモノは排除したがる傾向があるコトは、 その時から薄々気付いていた。 オマケにコッチにもトバッチリがくる。 どうも個人的感情のみで動いているのはKサンだと感じたアタイは、 彼女のグチを流して聞くようになった。 元の部門に戻らせるように言ってよ、と言われたコトもあったが、 アタイにそんな力があるワケなかろう。
少しでも彼女の居心地が良くなるようにと、 Mサンを誘って3人で遊びに行くようになった。 基本的にMサンは優しいヒトなので協力してくれたが、 彼女にとっては逆効果だったかもしれない。 プライベートで仲良くしてるMサン。 でも会社での態度は今までと変わらない。 自分ダケの味方ではいてくれないのだ。 優しいがマイペースなMサンは、 誰かの為に誰かと衝突するなんて有り得ない。 ついでに公平な立場で物事を見極められるオトナだ。 期待する方が間違ってるだろう。 子供じゃナイんだから自分の間違いに早く気付いてクレ。 このままではアタイの精神衛生上にもよろしくないので、 思い切って忠告するコトにした。 ソレ以降、Kサンは職場の話を殆どしなくなった。
そしてある夜、事件は起きた。 休みを満喫していたアタイの携帯に社員から電話が入る。 「Kサンが捕まった!」 「ハ??」 「ウチの商品持って出るトコで捕まったって。」 レジを通らずに持ち帰ろうとしたらしい。 彼女が持ち込んでいた私物を、 不審に思ったMサンが開けてみたトコロ、 会計の済んでいない商品が入っていたという。 当然、ソレは上に報告された。 何度も同じコトを続けていたらしい彼女は、 その時からずっとマークされていた。
アタイは店の駐車場へ急いだ。 裏事情を知っている社員達が集まっている。 「観音チャン、知ってたの?」 「ハ?何を?」 「Kサンがこういうコトしてたの。」 「いや、初耳なんすケド…。」 マジで知らんのだ。 いくら仲がイイからってやめてほしい。 「何盗んだの?」 「8万のヴィ○ン。」 「ハァ!?」 「ホントに知らないんだね。」 「いや、つーかそんな金額のモン盗む度胸ありマセン。」 アタイは一点豪華主義ではナイので。(そういう問題じゃナイ)
「で、問題はその後なんだけどね。 Kサン、ウチらの名前出したよ。」 「ハァ!?」 「観音チャン、こないだバッグ買ったでしょ?」 アタイのローン地獄っぷりは有名だった為、 ブランド物のおニゥバッグをウキウキと持ち歩いていたアタイは、 店長から密かに怪しまれていたらしい。 酷いじゃないか。 …つづく。
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2003年10月26日(日) |
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