頭痛のセイかキレやすくなってマス。
ハイ。観音デス☆
店内で流す用に下ろしたCDなのだろうか。 しかし売れているアーティストのCDならともかく、 アタイが貰ったのはベーパト系オンリィ。 どうしてもそうは思えない。 聞くのが恐ろしくなったアタイは、 とりあえず貰うだけ貰うコトにした。 そしてウチの部門に来た社員にそれとなく聞いてみるコトに。 予想通りだったが多くは語るまい。 コレでアタイも共犯者。
更に数日後、買い物中に異変が起きた。 明らかに合計金額の間違ったレシート。 その後、テレビで同じ手口を見るコトとなる。 そういえば姉やんの友達のいるスーパーで買い物した時、 同じような現象が起きたコトがあった。 なるほど、コレがレジ抜けというものなのか…。 昔の職場で出血大安売りが行われていた為、 ドコも同じようなモノなのだな、と思った。 大胆不敵な人間が多かったのか、 今までとはレヴェルが全く違うんだが。
独り暮らしをする為の家財道具一式を調達する者。 カーステ一式を取り揃える者。 新しいゲーム機を客より先に入手する者。 ソコは犯罪者の巣窟だった。 いつだったか、意見箱に客からの投書があった。 社員の後ろに並んで何とはなしに見ていれば、 会計金額がやたら安くてオカシイと。 その後、他の店へ異動した社員が御用となった。 歯ブラシを頂戴しようとしたトコロだったという。 いくつもの家電製品を大胆に持ち帰っていた彼が、 可愛らしいモノで御用になったものだと、 しばらくは笑い話になっていた。 が、当然店の警備が厳しくなる。
警察沙汰にはならないモノのクビは必至。 誰だって捕まりたくはナイ。 全員、自粛モードに入った。 定価より安くしてもらうくらいだったら、 正式な手段をとれば可能である。 社員としても好き勝手にレジで安くされるよりは、 ソッチの方が都合がイイ。 が、1度吸った甘い汁はそう簡単にやめられない。 普通に買うより数段安い買い物だが、 タダの魅力には敵わない。 誘惑に勝てなかった人間もいたのも事実だ。
目立たないように目立たないように。 今度こそ平穏な生活を送るのだと心に誓っていたアタイ。 が、部門異動になったKサンが、 様々な問題をこしらえてくれた。 社員に苛められているといつもグチを溢していた彼女は、 入社してからずっと仲良くしていた友達だった。 アタイはその社員に恨みを買うようなコトをした覚えはナイが、 苛められっコと仲良くすれば同じ目で見られるのは世の常人の常。 向こうからしてみれば敵のようなモンだろう。
同じ頃、イジメッコ社員と1番仲良かったコと仲良くなった。 全然離れた部門にいたのだが、 彼女はずっとアタイと友達になりたかったと言う。 そう言われれば素直に嬉しい。 アタイと彼女は、自然と休憩を一緒にとるようになった。 当然、イジメッコ社員は彼女と離れ離れになるワケで。 恨みを買ったとしたらこのセイなのかもしれない。 そういうバカげた行為はオトナになってからしないで欲しいものだ。 そう思ったアタイは、 その社員にシカトされても気にしないコトにした。
そんな時、店長がまた変わった。 今度の店長は一言で言えば気持ち悪い。(酷) いやらしいオーラを醸し出していた。 そしてそのオーラにやられた主婦が1人。 W不倫ですな。 あっという間に噂は広まるもので、 知らない者は居なかった。 噂好きな社員達と休憩を取った後のコト。 オバサンに引き止められた。 「観音チャン、私の噂してたでしょ?」 どうしてアタイはこうもトラブルに巻き込まれるのだろうか。 おまけに毎度の如くアタイが元凶のように言われる。 正確にはアタイは聞いてたダケなのだが、 その場にいたのは確かなのでウンと頷く。 「やめてよねー。そんな噂、私も迷惑してるんだから。」 「すみません、皆にも言っておきますから。」
本気で迷惑だと思っているなら、 休日に店長のアパートへ行くのを止めたらどうなんだ。 と思ったが、敢えて口には出さなかった。 …つづく。
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2003年10月24日(金) |
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