腰が痛ェ…。
ハイ。観音デス☆
新商品が出れば試食品をたんまり頂き、 廃棄品が出ればお持ち帰り。 これでもかというくらいアタイの食生活は満ち足りていた。 人間、慣れてくると何でも大胆になるモンで。 そしてまた欲望に忠実になる。 つーか欲望は果てしない。 最初はホントに偶然だった。
自腹では絶対に買いたくナイが、 1度は食べてみたい高級デザート。 陳列しようと箱を開けると、 運搬中に崩れたのか見るも無残な姿に。 たしかに見た目は酷いモノだったが口に入れば変わらない。 値引きして陳列してみたが、 元が高いので少々の値引きでは誰も手を出さなかった。
「やっぱり売り物にはならないわねぇ。」 「そっかな。じゃ廃棄にしちゃっていいよ。」 「取っておくからオヤツにしなさいよ。」 「そう〜?じゃ冷蔵庫に置いといて。」 数が少ないので取り合いになると踏んだのか、 このブツの処理はアタイに任された。 アタイは仲のイイコ達を呼び、 裏で秘密のデザートタイムとシャレ込んだ。 ウマすぎる…。(T¬T)
ソレに味を占めたアタイ達。 「あぁぁっ!!!」(ガシャーン) 「あ、グチャグチャ。」(ニヤリ) 「廃棄しましょう。」(ニヤリ) イタダキマース。 食べれそうなモノは何でも食った。 オマケにイイ隠れ場所を見つけてしまったので、 勝手にオヤツタイムを設けてはソコで食っていた。 そして店長と副店長に見つかった。 ああ、今度こそクビだ…。( - -) トオイメ。
覚悟したアタイ達に店長は言った。 「何で呼んでくれないんだよ。」 そういえばこのヒトはこういうヒトだった…。 しかもアタイ達よりも警戒心が強いので、 ゴミの捨て方にまでうるさかった。 しかしそんなウマイ話も長くは続かない。 店長が転勤になった。 新しい店長はとてもコワイヒトだという。 ウチの部門担当は店長が兼任していた為、 新しい社員が異動してくるコトになり、 更にアタイと仲の良かったヒトが他の部門に異動になった。 アタイ達のオイシイ生活もこれまでか。
と思いきや。 店長はたしかに怖そうだったが、 新しい上司は年も近かったセイかすぐに仲良くなってしまった。 おまけにウチの部門の売り上げは最強だったので、 店長もあまり口を出してはこない。 アタイと仲良かったコと入れ替わりで入った社員も、 こういう悪巧みが大好きなうえに大胆で、 食べたいモノがあれば店内から持ってきて食べていた。 そして今まで以上にやりたい放題の毎日は続く。
こんなコトをしてるのはウチの部門ダケだと思っていたが、 いつだったか、何か新しいCDを買おうと物色していたアタイに、 声を掛けてきた社員がいた。 「ソレ系のCDで何でもイイならあげようか?」 「へ?マジで?」 「ウン。俺はもうダビングしたからイイよ。」 そう言った彼は、次の日に大量のCDを持ってきた。 いくらなんでもこんなに貰うのは怖い。 タダより高いモノはナイというからな。
アタイは受け取るのを躊躇った。 が、彼は言う。 「気にしなくてイイよ、俺も金払ってないし。」 「ゑ!?」( ̄ω ̄;)!! 別な意味で気になるんだが…。 …つづく。
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2003年10月23日(木) |
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