治りかけに雨の現場仕事ってどうよ。
ハイ。雨女観音デス☆
そもそも簡単にヒトを買い被る人間が多すぎるんだ。 アタイという人間はホントにデキの悪い人間で、 1人じゃ何も出来ないんだぞ。(自慢すな) ああ、意味を履き違えないでもらいたいんだが、 集団だったら出来るというワケではナイから。 例えば銀行。 今でこそ何とか慣れたが窓口がとにかく嫌いだった。 ATMならばいくらでも行ってやる。 チョットくらい分からなくても、 画面の指示に従ってやれば何とかなるから。
初めて1人で銀行の窓口に行ったのは、 薬局に勤め始めたばかりの頃だった。 店の両替金を作る為、店長に札束を渡され、 「銀行へ行ってらっしゃい。」 とご指名された時、素直に頷きながらも、 心の中では必要以上に大興奮(誤)だった。 しかし、デキるフリをするのが得意なダケあって、 「どうすればいいんですか?」 とは聞けないアタイ。(聞けよ) 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。 高校時代から何度も何度も心の中で繰り返しては、 その場を巧いコト逃れてきたアタイは、 聞かずにお嬢様育ちもどきの人間に育っていた。 箱入り娘とでも呼んでクレ。
何とか銀行へは潜り込めたものの、 さて一体どうしたものか。 銀行のエキスパート(?)達が椅子に座りながら、 各々書類を眺めたり雑誌を読んだり、 優雅に順番待ちの時間を過ごしている。 もしアタイがこのまま椅子に腰を掛けたとしても、 窓口の姉チャンから呼ばれるコトは永遠にナイだろう。 ソレくらいのコトならアタイでも分かる。 こんな玄人の集まりの中に、 自分のような素人が入り込んでイイのか。 入り口でしばし考えていると、座っているエキスパート達が、 アタイをジロジロと見ているような気がしてくる。 その目はまるで。 「何、このコ。初心者が来るようなトコじゃないわよ。」 「どうしていいか分からないのかね? あー、イイ年した娘が恥ずかしいな。」 等と言っているように見えるから不思議だ。
冗談じゃない。 誰にだって初めてというコトはあるじゃないか。 チョットばっかアタイより先輩(?)だからって、 見ず知らずの人間にバカにされる覚えはナイわよ! アタイは意を決して窓口へ突き進んだ。 「両替をしたいんですが、どうしたらいいでしょうか。」 白衣を着ていたアタイは、コレはアタイの質問ではなく、 薬局から派遣され初めて来訪した人間に成りすますコトにした。 成りすますも何も、そのまんまなんだが。 アタイは気付いたのだ。 仕事だから初めてだってしょうがないじゃないか。 もし恥をかいたとしても、ソレは薬局の人間としてであって、 アタイ個人の問題ではナイと。(←立派に現実逃避) 窓口の姉チャンは、ニッコリ笑って金を受け取ってくれた。 「暫くお待ち下さい。」 バンザイアタイ。ヽ(T∇T)ノヤッタヨ、オカアサン! ほんの少し達成感に浸った後で新たな悩みが発生。
このままココで待っているべきか、 エキスパート達のように椅子に腰を掛けようか。 思わずモジモジしてしまっているアタイに、 姉サンは座ってお待ち下さいと声を掛けてくれた。 素敵だ。(邪魔だったダケだろうが) アタイはこの日以来、 制服を着てさえいればドコにでも行けるようになった。 しかし調子に乗って私用で近所の銀行へ行った時、 窓口の姉チャンに声を掛けたら、 「番号札を取ってお待ち下さい。」 と冷たく跳ね返され、 2度とこんな銀行に来るものかと逆恨みしたものだった。 食わず嫌いと似たようなモノだと思うが、 1人で公共の乗り物に乗れないのも、 こういう性格が災いしているのだろう。
話それマシタ。( ̄ェ ̄;)
コンビニに戻ったアタイは再度就職探しをするコトに。 少しでも会える可能性のある場所へ。(何) 次の就職先もすぐに決まった。 隣町にできた店で働くコトにした。 以前の職場はイヤなコトもあったが、 履歴書に肩書きが残せたコトは感謝してる。 このテの仕事は初めてだが何とかなるだろう。 アタイが入社した時には、 既に研修を済ませたヒトでいっぱいだった。 ちなみにアタイの研修は省略された。 こうも毎度毎度ゾンザイに扱われるのはアタイの運命なのか。 パート勤務だった為、コンビニの早朝と深夜のバイトは続けた。
バイトサンの中ではスッカリ出遅れてしまったアタイは、 既に出来上がっていたグループのドコにも入り込めそうもなかった。 モノスゴイ人見知りデスんで。 同じ部門のヒトと少しずつ話をできるホドになったある日。 オープン前の準備を進めていたアタイの肩を、 誰かが後ろからギュッと掴んだ。 恨みでもこもってんのか?とキレたくなる位の力で。 誰だよ、イテェな…と思っても、 そんなコトくらいで新しい人間関係にヒビを入れちゃイカン。 そう思ったアタイは、ニッコリ笑って振り返った。
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2003年10月18日(土) |
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