犯罪風味。
ハイ。観音デス☆
ガンコな年寄りの考えが、 そう簡単に変わるハズもナイ。 アタイは前回同様、押されまくっていた。 「仕事意識が足りないんだ。」 泣いてしまったスタッフのコトを彼はそう言った。 たしかに彼女も不甲斐ナイとは思うが、 ソレホドまでに嫌がられてるコトに目を向けたらどうなんだ。
ちなみに、この場合の"嫌がられている"は、 "客に"というより"スタッフに"と言った方が正しい。 イヤがられているサービスを強行するアタイ達は、 客以上にソレを苦痛と感じていた。 好きでサービスしてるんじゃないやい。 もしアタイが客に怒鳴られでもして、 そう叫んでしまったとしても許してやってほしい。(ムリ) このサービス以外は問題ナイ職場なんだケドな。 どうにかならんモノだろうか。
サービスを無くすのはムリだと判断したアタイは、 前回同様、客によってサービスを最低限に抑えるコトを提案した。 すると。 「店長がそんな気持ちでいるからスタッフがついてこないんだ。」 と怒鳴られた。 …ご尤もで。(-_-;)←どうでもよくなってきた。 キレちゃダメ、キレちゃ…。 心の中で自分に言い聞かせながら反撃開始。 「でしたら1度社長がお1人でやってみては如何です?」 「何?」 「私達が言っても納得できないでしょうから、 お客様から直接生の声を聞いてみては如何でしょうか。」
遠まわしに、 キサマも客に睨まれ怒鳴られてみろ。 そう言ったも同然の発言だった。 「後でスタッフも交えてミーティングしよう。」 うまく逃げやがったな…。 まずはキサマが見本を示してみたらどうなんだ。 上から命令して他人にやらせるダケだったらバカでもできんだよ。 そういうバカに限って相手の迷惑なんぞ考えてない。 このサービスが自己満足でしかないコトに気付いてクレ。
そして、その日の朝礼で集まったスタッフ達に社長は言った。 「ルームサービス廃止に賛成のヒトは手を上げて下さい。」 1人の学生バイトクンを除いた全員が手を上げた。 むろんアタイも。 「そうですか、分かりました。」 とても寂しそうに社長が言うので、 ズキズキと心が痛んだ。 「今までの意見を考慮して対処していきます。 結果が出るまではサービスを継続して下さい。」 !!Σ( ̄Д ̄;)…チクショウ。 ウッカリ同情してまったアタイの気持ちはどうなる。
開店してから1日中。 社長が部屋から出てくるコトはなかった。 だからオメェもヤレっつってんだよ。(←もはや社長と思ってナイ) スタッフ達にどういうコトなんだと詰め寄られたが、 アタイだって雇われ店長だからどうにもなんないんだよ、 などと言って黙らせた。 長い1日が終わり、 終礼の最後の最後は社長の言葉で締め括られる。 いつもと何ら変わりなかった。 この時までは。 …つづく。
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2003年10月10日(金) |
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