寒すぎだってば。
ハイ。観音デス☆
おいおい。 チミは慣れてるからイイかも知れんが、 アタイはコッチ方面ほぼ免疫ナシなのよ。 こんな人気ナイトコに連れて来て何する気? と思わずにはいられないような山奥で車は停まった。 とにかく沈黙を作らないように話し続けていたが、 サスガにネタが尽きる。 「…で、話って何でしょか?」 「観音サンて、いつもこんな風に簡単に誘いに乗るの?」 「いや、ココまで乗ったコトはないケド。」 自慢じゃナイが、 いつでも調子には乗るが、 1人で男の車に乗ったのは初めてだ。(ホント自慢になんねェ。)
「俺のコト男だと思ってない?」 「そんなワケないでしょう。」 「危ないとか思わないの?」 だって相手は選んでるもの。(ぉぃ) 「少なくとも大沢クン(仮)は大丈夫だと思ってる。」 ていうか、ソレ以上近づいたら多分大暴れしマスガ。 どうでもイイ相手ならあまり気にはしないが、 好きなヒトの場合、急な展開は好みではナイ。(←何かが違う) 「観音サンて甘いんだよね。」 エェ。好きなヒトには激甘なんデスの。 「大沢クン(仮)じゃなきゃ付いてこなかったよ。」 怯んでくれるかと思って口にしたが、 コレじゃ8割方告ったようなモンデスナ。
近づいてくる大沢クン(仮)とは正反対に身体を仰け反らせながら。 「大沢クン(仮)は女に不自由してないでしょ。」 大沢クン(仮)は、その言葉を聞いて噴き出した。 「だからって安全とは限らないよ。」 否定しないのねぃ。(ちょぃと幻滅) 「そうやってAB女とも仲良くしてんのね? 職場内で修羅場っちゃうのはどうかと思うよ。」 経験者として。 「え?何のコト?」 「付き合うとか付き合わないとかの話になってんでしょ?」
「………ゑ?」(; ̄Д ̄)( ̄Д ̄;)「………アレ?」
「地元が一緒だから良く話し掛けられるけど、 そんな話したコトないよ…。」 「ゴメン。私の勘違いだったみたい。」(眩暈) 「どんな勘違いだよ…。」 「いやいや、気にしないで。」 テヘッと笑って誤魔化そうとしたが、そうはいかなかったようだ。 そしてどういう経路で話が逸れたのか、 ナゼか大沢クン(仮)の車は、 愛の密室から愛の説教部屋へと変貌を遂げた。 彼の派手な経歴に、 今現在掛け持ちしてるカテキョのバイトでも、 慕ってくる女生徒を喰らいたい放題喰らってるのだろう、だとか、 こうして巧いコト女を誘っては、 喰らいたい放題喰らっているのだろう、だとか思っていたが、 そんなナンパなイメージがガラガラと崩れていった。 彼はバリバリ硬派な九州男児だったのだ。
あんな男に付け狙われるのはアタイの態度に問題があると、 クドクドと説教をたれる大沢クン(仮)。 さっきまでの甘く危険な雰囲気は何処? アタイ自身、そんなコトはとっくの昔から承知してる。 ソレより何より、ね…眠い。(=_=;) 後半は殆ど何を言われたのか覚えてナイ状態だったが、 何とか夜明けには暑苦しい説教から解放された。 その日から、大沢クン(仮)は口煩い姑のように、 アタイのコトに口を出すようになった。 クールで大人びた彼は幻だったのか…。 「大沢クン(仮)て彼女ができても長続きしないでしょ?」 「ナゼ…。」 「なんとなく、そんな気がする。」 他人にコレだもの。 彼女に対しては凄まじく煩そう。(←口にはできないが)
見た目がイイ分、損してるんだよな。 最初の印象がイイだけに、 知れば知るほどマイナス要素が増えていく。 「引き算の恋しかできない女が近寄りそうなタイプだから。 ちなみに私は滅多なコトでは減点しないぞ。」 アタイの場合はマイナス要素が可愛いポイントとして加算される。 恋は盲目というヤツなのか。 好きではなく、可愛いと思ってしまったらオシマイですな。 というワケで自分を売り込むコトも忘れない。 ソレがアタイ。
アタイの勘違い宣言から後、 大沢クン(仮)から接触を避けられていたAB女は、 だんだんと大沢クン(仮)の悪口を言うようになってきた。 自分が相手にされないからって文句言うなよ。 「彼と仲がイイ私にそういう話をするのはどうかと思うよ?」 いい加減キレ気味だったアタイがそう言うと、 AB女はこう答えた。 「観音チャンは騙されてるんだよ。」 ああ、オマエにな。 そんなひとモメふたモメがあって、 なんとか落ち着きを取り戻した頃。 またしてもルームサービス問題が浮上した。 イカつい客に怒鳴られた女性スタッフが、 堪えきれずに泣き出してしまったのだ。 …だから早く止めようって言ったのに。( - -)トオイメ
今回は皆本気だった。 本気故、中間管理職のアタイに重い責任が圧し掛かる。 そして再び社長と交渉するコトになった。 …つづく。
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2003年10月08日(水) |
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