NINJA-TOOLS
  
☆☆ 観音デス♪ スッキリ毒を吐き出して明日もガンバルぞ♪(・∀・)9 ☆☆
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※ 初めての方はHPの注意書きをご覧クダサイ。
■ そのサンジゥキゥ。 ■

そして今日も衝動買い。


ハイ。どうにも止まらない観音デス☆


【絶対絶対許さないんだから。】


「…なんじゃコリャ?」(ー’`ー;)
出勤するとアタイの持ち場にメモが置いてあった。
仕事のメモだと思ったアタイは、
ウッカリ目に入れてしまった。
可愛らしいが読みにくい水色の文字が、
そんな風な書き出しでギッシリと書かれている。
この字は間違いなくAB女の字だ。
「…………。」
見なかったコトにしよう。ウン。
イヤな予感がしたのでソレ以上は読まずに放置するコトに。
すると。


「あっ!やだ〜。こんなトコにあったんだ!」
AB女が慌てた素振りでやって来た。
「もしかして読んじゃった?」
「…ちょっとだけ。仕事のだと思ったんでスミマセン。」
「読んじゃったんだ〜。参ったなぁ。」
イェ。参るホドは読んじゃいませんから。
「大丈夫。すぐに気付いて最初しか読んでません。」
「え〜?ホントに〜?」
「ハイ。誰を許さないかまでは知らんので安心して下さい。」
しかしAB女はしつこかった。


「気にならない?」
「いや、別に。」
「気になるでしょ?」
「私のコトなんですか?」
「やっぱ気になってるんだ〜。」
「いや……ハイ、ソウデスネ。」
「読んでもいいよ。」
仕事をさせてもらいたいんだが。
「マネージャーのコトですか?」
「読めば分かるって。」
どうしても読ませたいんだね?


ソレほど量があるように見えなかったソレは、
小さな紙切れながらも、
ヒトを十分に呪い殺せそうな言葉で埋まっていて、
読んだ後で酷く気分が悪くなった。
簡単に説明すると、
彼女が許さないと書いたのは、
彼女が妹のように大切に思っていた友達で。
彼女の部屋にその友達が泊まりに来た時、
自分の彼氏とヤッちゃったそうな。
彼女の寝ている横で。
しかも彼女が気付いていないと思って、
2人はコッソリと関係を続けていたらしい。
ついこの間ドコかで聞いたような話だ。(横でヤッちゃいないが)


読み終えてメモを返すと、
盛大な溜息を吐きながら彼女の話は尚続いた。
その事件があってからの3人の修羅場劇の詳細。
地元を離れる決心をして家を飛び出して来たコト。
実は資産家の娘で、(←あまり話に関係ナイ気がするが)
親から家に帰れと電話が掛かってきているコト。
ダケド、イヤな思いをした地元に戻る気がナイコト。
そしてこう言うのだ。
「どう思う?」
「…大変ですね。」
むしろアタイが。
一体いつになったら解放してくれるのだろうか。


イヤな思いをしたのは分かる。
裏切られたショックも分かるが。
どうしてそんなメモを職場に持ち込んだのか。
そういえば彼女はいつも仕事中に何か書きモノをしていた。
もしかして毎日のように思い出しては、
こうして怨みつらみを書き出しているのだろうか。
ソレともアタイに読ませる為に、
今日はたまたまこんな内容のモノを書いたのだろうか。
同情するより恐ろしいと思う気持ちが勝ってしまった。
『私ってこんなに可哀相なの』的な話というのは、
どんなに仲のイイ友達でも嫌いになれる要素を持っている。
しかし彼女は特別仲がイイワケではナイ。
おまけに。
友達と彼氏がヤッちゃってる時の情景が思い浮かぶほど、
詳しく話してくれなくてイイから。

女同士の下ネタは露骨すぎて苦手なのだ。


「久しぶりにヒトに話してスッキリしたよ。」
「そうですか、ソレはヨカッタ。」
その分アタイが胸ヤケしているようだが。
でもせっかく(?)話を振られたのだから、
何かコメントしておくべきだろう。
「その友達とは連絡とってないんですか?」
「それが普通に電話掛けてくるんだよね。
信じられないでしょ?人のコト傷つけといて。」

どうやら彼女は、
浮気されたら相手の女を憎むタイプらしい。
残念ながらアタイは自分の彼氏、
若しくは自分が悪いと思うタイプでな。
おまけに自分で傷ついた等と言うヤツが好きではナイ。


しかしココはひとつ相槌を打って終わらせようじゃないか。
「そりゃ酷い。相手にしない方がイイですよ。」
「観音チャン、今日仕事終わったら何かある?」
「いえ、別に。」
「じゃあウチに来ない?」
………シマッタ。(-_-;)←あまり考えずに答えたヒト。
夜通し恨み言を聞かされるのはサスガにちょっと…。
というワケで、
何も知らないサブ店長を引きずりこんで、
深夜のドライブをするコトに。


ナカナカ帰ると言い出さなかったAB女と、
自分からお開きにしようと言えないアタイとサブ店長は、
翌日の昼過ぎまでアタイの車でドライブし、
ウチの店が開いてすぐにフリータイムで入店。
元気に唄い続ける彼女の声を子守唄に、
出勤時間まで爆酔していた。
余程楽しかったのか、
その日から彼女に誘われて出掛けるコトが多くなった。
きっと彼女は寂しかったんだろうと思う。
…つづく。
2003年10月03日(金)


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抗議などは受け付けません。 / 観音。