予想通り大忙しだったよぉん。
ハイ。オツカレ観音デス☆
多少のイジメには免疫ができていた為、 ソレほど影響もなく仕事は続けていた。 がしかし。 更にその後、実施していたサービスで問題が起きた。 カラオケ好きのスタッフが多い中、 常々疑問に思われていたルームサービス。 1時間おきに灰皿交換と注文を聞きに行くというモノ。 迷惑な話デショ?
自分が注文したモノを店員が運んで来る時でさえ、 マイクを離して歌を中断するお客サンだっているのだから、 初めて来店したお客サンの殆どはビックリして固まる。 『早く出て行け』と言わんばかりのお客サン。 その視線を無視して笑顔を振りまき、 「灰皿の交換を致します。 お飲み物のお替りは如何ですか? お食事の方は宜しいですか?」 などと、余計なお世話的なコトを言って立ち去るのだ。
ハッキリ言って、 このサービスで注文を受けたスタッフは殆どいない。 奇跡的に注文を受けた時は、 誰もが注文を取ったスタッフに拍手喝采した。 唯一このサービスを普通に受け入れてくれたのは、 カラオケの練習に来ているジイチャンバアチャンくらいだ。 他の店に比べると、ウチの店の部屋代はカナリ安かったと思う。 ソレでも固定客が付かなかったのは、 このサービスのセイに違いない。 アタイ達は、そう確信していた。
フリータイムで客が入った時など、 誰がルームサービスに行くかで良くモメていた。 仕舞いにはジャンケンに燃えるスタッフ一同。 仕事は公平にしなければイカン。 なのでルームサービスに行った者はサービス終了後、 受付にあるルーム表に、行った時間と自分の判を押し、 自分の働きっぷりをアピールするようになった。 嫌な仕事を全員が平均的に負担するようになり、 このサービスの心地悪さに慣れてくる。 コレがアタイ達の仕事なんだと思ってしまえば、 お客サンに冷たい目で見られようがヘッチャラ平気。
しかし心の奥底では、 誰かお客様アンケートに苦情を書き込んでくれないだろうか。 そう願っていた。 そして、とうとう願って恐れていたコトが起きた。 「注文があったらインターフォンでします。 灰皿もそんなマメに換えてもらわなくていいですから。」 その日3度目のルームサービスを受けた若いカップルが、 スタッフに落ち着いて唄えないと文句を言ったという。 ナイスカポー。(パクリ) スタッフや客の様子を聞いて問題アリだと判断したアタイは、 社長へ直訴するコトに。
「ルームサービスのコトなんですが、 お客様から苦情も出ているとスタッフから報告があります。 他の方法を考えた方がよろしいかと…。」 「ウチはこのサービスをウリにしてやっていきたい。」 スタッフ達を納得させるように、と言われた。 …アタイも納得してナイのにどうやって?(ー’`ー;) 「でしたら若いお客様ダケでも回数を少なくするなどして…」 「絶対にこのサービスは続ける。 コレは他の店でやってないサービスなんだ! それにカップルなんか部屋で何してるか分からないだろう。 そういう意味でも必要なサービスなんだぞ。」
だったら各部屋にカメラでも設置しろよ。 バカか、コイツは。 迷惑だからドコもやってねェんだよ。 と思いながらも、 アタイは大人しくスタッフ達を説得するコトにした。 …つづく。
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2003年10月01日(水) |
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