NEWサイト開設に燃える毎日。
ハイ。凝り性で飽きっぽい観音デス☆
アタイの退職願の横に置かれた封筒。 奥サンが封を開けて中を見てみれば、 急な出来事で用意してなかったハンコ代わりに、 拇印の押されたHクンの退職願。 驚いて言葉も出なかったアタイの横で、 Hクンが熱弁を揮っていた。 ずっと黙って聞いていた奥サンが漸く口を開く。
「要するに、観音チャンが辞めるから辞めるのね?」 「コレはオレが決めたコトでコイツには関係ない。 今まで我慢してきたが今回の件でウンザリした。」 「そう、好きにしなさい。」 「いやいや、そんなアッサリ承諾しなくても…。」 「社長もこうと決めたら何言ってもダメなヒトだからね。 観音チャン、あなたも。 本気で辞めたいなら、この退職願は社長に直接渡しなさいね。」 …アンタが受けとりゃ済む話やん。( ̄ω ̄;)
でも今まで散々世話になってるので、 奥サンには逆らう気は更々ナイ。 アタイとHクンは、そのままAB店長の店へ向かった。 途中、早くも本部へ帰ろうとする社長とバッタリ出くわす。 すれ違いにならなくて良かったゼ。 アタイ達は社長に退職願を叩きつけた。 「仲間を引き連れて退職か。」 フンッと鼻で笑う社長。 「何とでも言ってクダサイ。」 フンッと鼻息を荒くして応戦するアタイ。 辞めると決まったら遠慮なんてするモノか。 そう思ったのはアタイダケではなかった。
「こんなやり方、いつまでも通用しませんよ。」 「なんだと?誰に向かってモノを言ってるんだ?」 「アンタだよ。他に誰がいんだ。」 「…随分な口の利き方だな。 似た者同士、精々仲良くしなさいよ。」 「アナタも。店を潰さないように精々頑張ってクダサイ。」 「フンッ!」 「フンッ!!」 立ち去ろうとしたアタイの後ろから。 「ああ、今日の分の発注は済ませて帰るように。」
「…ハァ?」 「散々店に迷惑を掛けたんだ。当然だろう。」 アタイがいつドコで迷惑掛けたってんだよ。 一番迷惑なのはキサマの方だ。フザケンナ。 売れないモノばかり大量発注して辞めてやってもイイんだぞ。 「2人とも予定時刻まで働いて帰ります。」 「ああ、そうしなさい。」 店に戻って発注作業。 要らんモノのみ大量発注したいのはヤマヤマだが、 思ってもできなかった小心者のアタイ。
AB店長以外の店に挨拶回りをし、 仕事が終わってから仲間達とご飯を食べに出掛けた。 すると、一緒に食事をしていた皆が店を辞めると言い出した。 国家試験に向けて勉強に専念する為。 就職活動の為。(卒業までに後2年以上あるが) 今の仕事が向いていない気がする為。 結婚する為。(2名) 就職が決まった為。 学校が忙しい為。 好きなアイドルを追いかけて上京する為。(←?) この店で働いていたくない為。(←一番ストレート) などの適当な理由で、 彼女達は数日のうちにワラワラと店を辞めた。
平社員は使い捨てと考えてる社長のコト。 元々ヒトの出入りも激しかったので、 辞めてもまた雇えばイイと思っていたハズ。 こんなコトでは痛くも痒くもなかっただろう。 アタイは退職して1ヶ月ほど遊び倒し、 そろそろ金も尽きてきたので本気で就職探しを始めた。 アッサリ見つかった就職先で店長になり、 ギャラも上がって友達も増えてウハウハな毎日。 一方、社長の店はというと。 早くも3店舗潰れていた。 アタイの居た店が無くなってしまったのは寂しい気がしたが、 妙にウキウキしたのを覚えている。(←根性悪)
そんなある日。 いつものように仕事へ向かおうと道を歩いていたらば。 信号待ちでAB店長とバッタリ遭遇した。 一緒にいたのは新しく入った社員だろう。 AB店長は馴れ馴れしくアタイの肩を叩いてこう言った。 「観音チャン!元気だった?」 オマエの顔を見るまではな。 バトル開始。(ゴーン) …つづく。
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2003年09月28日(日) |
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