NINJA-TOOLS
  
☆☆ 観音デス♪ スッキリ毒を吐き出して明日もガンバルぞ♪(・∀・)9 ☆☆
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※ 初めての方はHPの注意書きをご覧クダサイ。
■ そのサンジゥサン。 ■

ちょぃブルゥ。


ハイ。打たれ強いが寒さには弱い観音デス☆(長)


新しく入ったバイトのコ達が、
AB店長を褒めちぎっていた時のコト。
『AB店長より向こうの店にいる観音サンの方がウンチャラカンチャラ…』
と、AB店長とアタイを比べるようにして、
口にするのも恥ずかしい褒め言葉を並べ立てたという。
「何でそんなコト言うの…。」
「純粋に信じてたみたいだから親切のつもりで…。
まさか本人の耳に入ると思わなかったから…ゴメン。」

「バカ―――ッ!!」(T◇T)
「でも一緒に仕事すればすぐ分かるコトだもん。
ていうか、あのヒト。
観音サンに対して妙なライバル心燃やしてるよね。」

「アンタが変なコト言うからだよっ。」
「その前からだよ。知らなかったの?」


扱い的にはバイトと変わらないパートの分際で、
店長会議に出席するわ、
店長しか出席しない新入社員の入社式に出席するわ、
社員しか出席しないハズの食事会に呼ばれるわ。
挙句に、
誰に対してもキッツイ態度を取る社長の奥サンから、
妙に可愛がられて特別扱いされてるわ。
つーか特別扱いって、たまに昼飯奢ってもらったり、
車の免許を取りに行くのにスケジュール調整してもらったり、
コッチに来た時、奥サンの仕事を手伝ってたくらいのコト。
が。
10年以上働いていて飯を奢ってもらったコトがナイうえに、
車の免許を未だに取りに行かせてもらえないAB店長にしてみれば、
十分ムカつく存在だったのだろう。
Aチャンの件があって、抑えてたモノが爆発したんだろうと。
ヤツも外面仮面だったのだ。


言っておくが、飯を奢ってもらうのは、
奥サンの手伝いをしていて休憩時間が遅くなった時が殆ど。
車の免許を取らせてもらえないのは、
自動車嫌いな社長が、危ないからという理由で、
AB店長に免許を取らせないようにと手を回していたのが原因。
奥サンの仕事を任せてもらえないのは、
AB店長のセンスのなさとPOPのヘタさ加減に問題があった。
断じてアタイのセイではナイ。
第一、イイ年こいた女が、
そんなコトで逆恨みするのは如何なモノか。


「結局、観音サンが邪魔なんだよ。
でも観音サンと私達を引き離したって、
皆があのヒトに懐くハズないじゃん?
そういうトコが嫌われてるって分かってないんだよね。
あ〜ぁ、私も辞めようかなぁ。」

「皆…もう仕事に戻んな。」
頼むからコレ以上問題を増やさないでクレ。
一緒に辞められた日にゃ、
アタイが道連れにしたと思われるじゃないか…。
休憩室から皆を追い出したアタイは、
退職願を書いてロッカーを片付けた。
居心地イイ会社だったので、辞めるのはカナリ寂しい。
でも、もう1ヶ月もすれば赴任先から親が帰って来るから、
丁度イイ機会なのかもしれない。
正社員で働けるトコを探そう。


退職願を持って事務所に行くと、
既に社長は消え失せていた。
「…あのハゲはドコ行った。」
「AB店長の店に移動したみたいだよ。」
「なにを〜?」
退職願を握り締めたまま、
どうしたものかと途方に暮れていると、
奥サンがやって来た。
「観音チャン?さっき社長から連絡もらったのよ。」
そうそう、思い出した。
ヤツはアタイが皆から名前で呼ばれてるのも気に入らなかったそうだ。
ソレなりの年のヒトを名前で呼ぶワケにいかないじゃないか。
冷静に考えりゃ分かるコトだろう。
年が近くても名前で呼ばれたかどうかは分からんが。(ぉぃ)
こういうコトは年のセイにして自分を納得させるモンだ。


「丁度良かった。ハイ。」
奥サンはアタイの差し出した退職願を受け取ろうとしなかった。
「ちょっと待ってちょうだい。
ABサンの言ってるコトを全部信じてるワケじゃないのよ。
ただ、今の状態じゃあのコも納得いかないみたいで、
今は観音チャンに少し我慢してもらって、
暫くしてほとぼりが冷めたら、
すぐコッチに戻すようにって社長と約束してるから。」

ほとぼりが冷めたらって、アタイは犯罪者デスカ?
「少しの間も我慢できません。
あのヒトの顔見るダケでムカつきそうですから。
あんなヒトの言いなりになってる社長の約束も信用できません。
さっきは社長相手だから抑えましたけどハッキリ言います。
ABサンの言ったコトは全部ウソです。
泣きたいのはコッチだっつーの。」



つーか奥サン。
化粧が濃いから泣くと目もあてられません。
奥サンがボロボロと泣く姿を初めて見た。
多分、他のヒトは見たコトナイんじゃないだろうか。
こんな状況ながらも奥サンの気持ちが嬉しくて、
退職願を引っ込めようかとも思った。
だけど、AB店長の思い通りになるのは癪に障る。
引き止めてくれた奥サンには申し訳ないと思いながら、
受け取ってもらえない退職願を机の上に置いた。
「お世話になりました。」
コレ以上奥サンと一緒にいたら決心が鈍る気がして、
事務所を出ようとドアを開くと。
「失礼します。」
アタイを押しのけるようにして、
Hクンが事務所に入って来た。


「オレも今日限りで辞めさせてもらいます。」
ゑっ!?Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)ゑっ!?
…つづく。
2003年09月24日(水)


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抗議などは受け付けません。 / 観音。