武ニュースDiary


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2003年10月14日(火) 雑誌「Milk」のインタビュー・2

Milkインタビューの続きですが、ストーリーにかかわるネタバレがありますので、
2ヶ所、白くしてあります。読んでもいい人だけ反転して見てください。
日本公開を待とうという人は、絶対お避けください。


 あなたは以前、陳昇が音楽というものを教えてくれた師だと言いました。
映画では、俳優か監督か、一番誰に影響を受けましたか?
 実際は仕事をした監督1人1人、みんな特色があって、
それぞれ違うことを教えてくれました。
今回はジョニー・トーとは3回目の仕事だけど、発見はたくさん。
以前は見られなかった彼の撮影方法を直接見ることができました。
もし、これまで出会った中で特別な人をというなら、ウォン・カーウァイですね。
彼の撮影の手法は他の人とは非常に違っているから。
あの仕事をして、ぼくは演技にはいろんな面があるということを知りました。
ある時期、ぼくは台湾でコメディーにいくつか出演したけれど、これもまたやり方が違う。
だから、毎回出会う監督がみな、ぼくを啓蒙してくれる先生なんです。

 縁を信じますか? 過去に、縁はあると信じるきっかえになったできごとがありますか?
 信じます。1つ1つのことは、すべて縁なのだと思う。
家族との関係はもちろん、友達づきあい、仕事仲間、恋愛ももちろん、そう。
「向左走、向右走」に出演したのがまさに1つの縁ですね。
監督と、スタッフと、あるいはジジと、みな縁があった。
だから一定期間を一緒に集まって仕事をすることになったんです。

 もし「向左走、向右走」の主人公のように、恋人と離れ離れになってしまったとしたら、
どんな方法で彼女を探しますか?
 彼女が行きそうなところに行ってみる、電話をする、
彼女の友達に聞くか、彼女に手紙を出す。
もしそれでも見つからなければ、あとは待つだけ。ずっと待つ。
どのくらいかはわからないけど。
子どものとき、この主人公と同じようなことがあったんですよ。
家で電話を待っていて、一歩も外にでなかった。
数日間待って、だめで、でもどうしようもなかったんですけど。

挑戦
 撮影中、楽しかったことは何ですか?
 撮影の過程全体がとても楽しかったですよ。
スタッフはみんな前に一緒に仕事をしたことのある人たちだったから、気心が知れていた。
それに撮影上の必要で、香港と台湾を行き来したんですけど、
最近、どちらにもあまりいることがなかったから、とっても嬉しかったです。
少しも辛いとは思いませんでした。

 映画の中で、一番忘れられないところは?
 あるシーンで、街頭に出て、たくさんの人の中でジジを探すところがあるんです。
ぼくは今まで大通りでの撮影はめったになかったから、
けっこう忘れられないものになりました。
おまけに通りでこんなふうに歩いては叫びしてたんです。
演技するときは緊張せずに、絶対恥ずかしがっちゃいけないし、
あまりNGを出すわけにもいかない。だから一番きついシーンでした。
一番感動したシーンでもあるんですけど。

 バイオリニストの役を演じるため、特別にバイオリンを習ったことのほかに、
この映画で最大の挑戦だと思ったことはなんでしたか?
 この話の原作は漫画で、漫画を映像にすることは沢山の人がしてきたことだけれど、
「向左走、向右走」のようなものはなかった。
この映画の製作スタッフは、ストーリーはもちろん、
ロケ地や衣装も、原作にできるだけ合わせることに非常に気を遣ってました。
それから、ぼくとジジは同じ場所で演技をするんだけど、交流する場面はないから、
感情をこめて、自分の想像に頼ってやらなければならなかったのが
1つの挑戦だったと思います」

結末
 映画化された「向左走、向右走」では、結末が原作と違っています。
2人の主人公は、地震で部屋の内壁が崩れ落ちたことで、やっと会うことができます。
もし、あなたが別の結末を考えなければならないとしたら、
どんなふうに2人を出会わせますか?
 多分、原作とあまり変わらないだろうなあ。
2人がその土地を去ることになって、空港で出会うとか。
でも、映画の、地震が2人を再会させるシーンは非常に特別だと思ってます。
人が思いつかない結末ですよ。


 映画を撮ることになって、ジミーの絵本をごらんになったのですよね。
そのとき、どういう感想を持ちましたか?
 ぼくは、ジミーの絵本の特色は、その絵の技巧にあると思います。
他の作家とは非常に違っている。
彼の描くもの、使う色が物語全体の色彩をすごく豊かにしていて、
感情の表現が自由自在です。けれども、彼には独特の風格があって、
そのため、絵本全体がすごく特別な感じがしました。

 もし現実に、映画の中のように、別の女性がいつもあなたの前に現われて、
恋人との仲を邪魔したら、どうしますか?
 逃げますね。すごく煩わしいから、もちろんその人に説明して、
こんなことをしないでくれと言いますけど、それでも無駄だったら、
相手にしないしか他に方法はないなあ……(笑)。
(完)
(Milk 2003年9月11日号)


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