武ニュースDiary

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2003年09月27日(土) |
「リターナー」アメリカ版予告編●金城武びいき(i−Weekly)・2●台湾プレミアについて少しだけ |
「リターナー」アメリカ版予告編 1:23
前によそで教えていただいた、アメリカの「リターナー」サイト、 工事中だったトレイラーができていました。 日本や香港のと全然違うんですね。 それは、どうとらえて、どう売り込むかという違いなのかな? 面白いです。
金城武びいき(i−Weekly)・2 12:17
やっぱり終わりませんが、続きを――
簡単な問いに、彼は考え込む。 だが、いつも自分の考えを的確に表現する言葉が見つからないようだ。 そして笑ってやめてしまうのである。
「向左走、向右走」での役柄には共感する部分がありますか? 「やっぱりありますよ。誰かを思っていて、また会いたくなるという気持ちは、 誰でもありうると思う。 ある人に会って、すごくその人が好きになって、相手も自分のこと嫌いじゃなくて、 お互いにそういう感覚を抱いて、でもどうしてそういうことが起こるんだろう。 やっぱりいろんな感覚があると思う」
日本での滞在が長く、中国語を正式に勉強したことがない上、 考えが飛躍するので、武の話は時々わけがわからなくなる。
映画の中で、人はどうしても主人公の外見に目が行ってしまい、 才能に注目してくれないのですが、そういうことはありますか? 「歌手をしていたとき、歌を作るのが好きでした。 ものすごく好きというのではなかったけれど、でもみんなによく見てほしかった。 後になって、ぼくに創作の才能があろうがなかろうが、 大して関係ないのだとわかったんです。 才能のある人は大勢いるから、人の注目を呼ぶには外見の感じが重要になる。 でも、これは客観的な話で、いわゆる……きれいでなきゃと言っているんじゃなくて、 その人に、何か強くひきつけるところがあればいいんだと思う。 その人の内面は、その人を理解している人なら、必ずわかるものだから、 あまり気にかけることはないと思います」
登場人物の失意と挫折感が理解できますか? 「理解できます」 今、こんなに成功しているのに、わかります? 「成功している? そうかもしれない、だけど、はなはだうまく行ってない、ハハハ!」 と、彼はちょっと愚痴をこぼした。
劇中の人物は非常に孤独なように見えます。 「思うんですけど、いわゆるラブストーリーは、いつも主役2人の特徴を描き出すけど、 往々にして周囲の事情はよくわからない。 描かれることもあるけれど、重要ではなく、彼と彼女がいるだけ。 ぼくたちはジミーの物語中の人物に友人がいるのかどうか、いつも話し合ってました。 みんなはいるはずがない、画面に出てこないのだからと言いました。 ぼくは、ジミーが描かなかっただけじゃないかと言ったんです」
寂しさとに耐えられますか? 「もちろん耐えられませんよ……でも、ちょっと我慢ならできる(笑)。 ぼくも外には出かけないほうで、いつも家に引っ込んでます。 でも、孤独なときは孤独だなあとしみじみ感じるし、寂しいときは、すごく寂しいと感じる。 やっぱりそうですよ」 主人公がバラの花に向かってバイオリンを弾き、犬に話しかけるように? 「ぼくは動物と話が出来るんですよ」 彼は、可愛い動物をいとしげに見るふりをすると両手をあげ、 その顔をちょっとつねるジェスチャーをして、言った。 「可笑しな顔してるぞ! ハハハ!」
映画の中では、恋人同士を「影をなくした人」とたとえています。 愛についてどう考えていますか? 「ある人を愛して、でも結局別れてしまったとしたら、 きっとそういう感じを抱くと思います。恋人でなくて、親しい人でも同じだと思う。 失うのはなくしものをしたような感じがします」
映画の恋愛はあいまいでつかみどころがないですが、 それに身を投じるには信じることが必要ですか? 「ぼくは信じます。いえ、きっと信じると思います(笑)。きっと起きると思う。 あなたも思い出してみてください(笑)、きっとあるはずですよ」 一目惚れを信じますか? 「信じます」 「定められた人」に出会ったのだと、どうしてわかりますか? 彼は10秒間考えていた。 「ぼくもわからない。信じるけれど、わからない。 この人が好きだ、と感じるかもしれないけれど、 彼女が自分に定められた人かどうかはわからない。 本当に出逢ったとき、そう感じたときにわかるかもしれません」 出逢ったことはまだない? 「まだありません。結婚した人たちはよくこう言うんです、 『初めて会ったとき、彼女と結婚することになるとすぐわかった』って。 本当に出逢ったとき、その感じは起こるので、出逢わなければそれはないのでしょうね」 (続く)
台湾プレミアについて少しだけ 20:17
もうご存知のニュースですが、その中から拾い書き、走り書きします。
たくさんのニュースにあったのは、映画では台北の街が非常に美しく撮られていること。 原作では、どこの町かはあいまいで、ヨーロッパの町のようにも見えます。 なぜ映画は台北を舞台に選んだのか。 1つは、映画離れ、特に国産(中国関係)映画を見なくなっている、 台湾の観客を呼び戻すため、というのがあります。 当初、ロケをボストンで行なおうかと考えたこともあったそうですが、 原作者のジミーは台湾人であり、 本を書いたときは、おそらく台湾の風景を参考にしたのではないかというので、 台北に決まりました。 また台北の街に監督は非常に日本的なものを感じ、 それも台北を選んだ1つの理由だそうです。 ジミー自身は、自分の街である台北がこのように幻想的に美しく描かれたことを喜んでいます。
それから、前からちょこちょことニュースに出ていたのですが、 トー監督がジジの演技と歌に満足しなかったという話。 トー監督は、現場で厳しいので前から有名な人。 記者達に聞かれて、せっかちなのだと、修養ができていないのでついそうなってしまう。 今回はスケジュールも厳しく、かっかとしてしまったが、それはジジにだけではない。 しかし、映画の初めの頃、ジジは猛烈なスケジュールで、 それでは感情を維持できない。撮影に専念できたらもっと良かっただろう、と語りました。
監督たちは「心動」を見ずに2人を主役にキャスティングしたしたのことで、 武については、撮影が始まって、彼がこんなに成長しているとは本当にびっくりした。 彼の出演部分は、むだになったフィルムが一番少ない、 とまで言っています。
トー監督と武は「パラダイス!」のあと、仲の良い飲み友達になったそうですが、 トー監督いわく、 「武にユーモアのセンスがあるかどうかわからないが、彼の冗談はどうも日本っぽい。 うれしがって笑っているけれど、ぼくにはどこがおかしいのか分からない。 反対に、彼はぼくの冗談がわからないようだ」
古くならないうちにこんなところで――
では、5日までお休みさせていただきます。m(_ _)m BBSも同時にお休みとします。今日の夜か、明日の朝には 書き込み不能になります。 何があっても、武を静かに、温かく見守っていきましょうね。
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