武ニュースDiary

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2003年10月06日(月) |
台北で観た「向左走、向右走」 |
帰国して、ヨタヨタと、久しぶりにご近所回りしてみますと、 けっこう台湾や香港で「向左走、向右走」見られた方、いらっしゃるのですね。
私の場合、実は今年の今頃、台湾に行くことは、去年のうちから大体決まっていたので、 今回、「向左走、向右走」を向こうで見られたのは、まったくの偶然。 SARSのなせるわざでした。 それに、ヒットしていても、日本で言う1番館での上映は長くない 台湾での公開時期に当たったのは、幸運の一言。 運がよいといえば、帰宅して、たまった郵便物の中に、CREAのDVDが。 日頃くじ運が悪く、たくさん書いても当たらないだろうとの諦めから、 おまじないのように4枚応募しただけでしたから。 それも自分と子ども達と1枚ずつ書いて、 結局、自分で書いた分が当たっていたんですね。
ま、そういうわけで、旅行のメインは留学生と同じ宿舎に泊まってのお勉強。 旅行社には学校と宿舎の申し込み、それに空港までの出迎えを頼んだだけで、 あとはとにかく全て1人でやる旅でした。 私はもともと内気なたちで、目的を達するのに人と面倒な話をしなきゃいけないなら、 何もしない方がいいという引っ込み思案なところがあり、 過去3回フリープランで台北に行ったとはいえ、 そこからあまりはみださないままだったのです。 が、今回はそうも行かず、いろいろとやってみるうちに、 帰国のときは、今までならタクシーで空港へ行く道を選んだと思うのですが、 長距離バスを探して切符を買うほうを選ぶまでには変化しました。
お勉強と行っても、全部でたった15時間、 それでどうにかなるとはハナから期待していませんでしたが、 やりたかったことをやってみたと、気が済んだというか、 それに、前より格段に現地での行動力がついたということで、 一応所期の目的は果たせました。
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1日3時間、12時半から3時半という時間帯の上、予習復習があり、 余暇は遊びに出かける時間も取れませんでしたけど、 それでも、まず到着初日に、先に一人旅で台北訪問中のネットのお友達と待ち合わせ、 プレミアの行なわれた、あのワーナー・ブラザーズの映画館で北京語版を鑑賞。 5日目の夕方から、1人で、同じワーナーで広東語版を。 しめくくりに、7日目、唯一のフリーの日、 微風広場という新しい、洒落たショッピングセンターにある、 きれいな国賓影城でもう1度北京語版と、3回見ることができました。
出発前は、中途半端に見るより、日本語版まで待とうかとも迷っていたところを、 上記の友達の、大丈夫、絶対見るべきの言葉に見ることに決めたのですが、 字幕で意味はほぼわかり、見てよかったと思いました。 この映画はさわやかに笑わせて泣かせる作品なのですが、 向こうの人たちの反応はとてもよく、楽しい経験でした。 平日5時半からの、しかも広東語版は空いていましたが、他は入りもよく、 観客は楽しんでいたと思います。
広東語版と北京語版とでは、私の見た限り、2ヶ所違いがありました。 広東語版にあって北京語版にないところ、 北京語版にあって広東語版にないところ(というか、短くされたところ)が それぞれ1ヶ所ずつ。北京語版のほうが絶対いいです(特に武ファンなら)。 日本で公開されるときはオリジナルの広東語版になるのか、 舞台の台湾に合わせて北京語版になるのか―― VCDも、2通り作られるのか、気になるところです。
2回目を見るまでに、ノベライズ本が出版され、これ幸いと、 わかりにくかったところを復習。VCDで先に見ようという方には、 よき参考書としておすすめです。 でも、字幕ではよくわからない方なら、私は日本公開まで待ったほうが―― それも、これ以上、前情報を入れずに(映像も含めて)見たほうが、 楽しみが大きいのではないかと思います。 きれいな映画なので、大きなスクリーンでぜひ見たいですし。
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原作を1時間40分の映画にアレンジしてありますが、 どちらもファンタジーであることは同じ。 色々な意見はあるようですが、私は、奥深いところも持ちながら、平易で、 楽しませてくれ、後味のよい、人にプラスの気持ちを与えてくれる映画だと思いました。 そして、回を重ねるほど、好きになっていくし、楽しめるのに気がつきました。 ワーナーの周到な戦略の上に製作された映画ですから、 当然日本公開も射程に入れているでしょうし(主眼は大陸かなとも思いますが)、 いずれはきちんとした形で公開されるでしょうけれど、 本当に1日も早く日本で見られますように。
武君は、自然にファンタジーの主人公になっていて、 本人は演技に苦労したと言っているけれど、いつものように、そういう感じを与えません。 1ヶ所、普通なら、ともすれば誇張した表現になりかねないシーンで、 彼はほとんど表情を動かさず、しかし、心中の動きはありありとわかって、 うまいなあと思うところがありました。 その彼の表情を見て、観客はどっと大笑いするんです。 すごく自然で、こういう場面だったら、 実際に人はこんな表情になるんだろうなと思わせて、しかも笑いを誘う。 うまさをうまさとして出さず、地でやっているように見せて、 でも作品全体にしっとりとはまりこんでいる、それはこの作品でも健在です。
ビジュアル的にも、普通の人なんだけど、とってもきれい、 普通なんだけと、どこかちょっと違う、そんな感じをうまく漂わせて、 彼を見ているだけでもお金を払う価値はあります。 ジジも素朴な感じが上手く出て、同じようにファンタジー世界にはまって、 2人のコンビは正解と思いました。
もうごらんになられた画像と思いますが、ワーナーの看板と、 微風広場の地下の紀伊国屋書店で遭遇したVOGUEの展示です。 こういう場所で写真を撮るのは恥ずかしかったので、1枚だけ、パシャリと撮りました。 (Clickすると少し大きくなります)


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