(仮)耽奇館主人の日記
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2006年02月12日(日) |
チャリに乗ってどこまで。 |
父方の親戚の、小学三年生になる男の子のはとこが自転車に乗ったまま、行方不明になったというので、昼間から大騒ぎだった。 捜索願いも出した。 私にも連絡があって、あちこちの人脈を駆使して、はとこの人相と特徴、自転車の種類を事細かく説明して、捜索の協力を依頼した。 で、私たちが大変な苦労をしたあげく。 はとこが見つかったと連絡があった。 自宅のある葛西から、栃木の鬼怒川までチャリで行って、疲労困憊のあまり帰れなくなって、交番に助けを求めたのだそうだ。 脱力感を覚えるとともに、思わずニヤッと笑みがこぼれてしまう。 私にも似たような覚えがあったからだ。 生まれて初めて、チャリに乗った時の興奮。 実家のある市川から浜名湖まで、一日半かけて行って、公園の水飲み場でノドを潤し、畑の野菜を盗み食いして空腹を満たしながら、また同じ時間をかけて戻ってきた。 途中で、高速道路にどういうわけか侵入してしまって、真横をトレーラーがゴゴゴと幅寄せしてくるのには、さすがに冷や汗が出た。 はっきり言って、無謀もいいとこであった。 もう二度とあんなことはしたくない。 でも。 「足」で、どこまで行けるかという気持ちは誰にでもあるものだ。 それが行動に移せるかどうかで、その人の視野の広さが決まる。 会社の同僚も、スクーターに初めて乗った高校時代に、ガソリンがどのくらいの距離でなくなるかを実験しようと、当てもなく走り続けたらしい。 なんでも、三鷹から伊東まで行けたのだそうだ。 こういうちょっとした冒険心は、ほんとうに誰にでも持ち続けて欲しいし、これからの子供たち、特に男の子たちには常に芽生え続けて欲しい。 今日はここまで。
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