(仮)耽奇館主人の日記
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2006年01月02日(月) 夜歩く。





俺は元旦か二日はいつもここに来る。
市川の近所の神社だ。
朝三時頃、誰もいないここへ、一人でやってきて、じっと佇み・・・
そして、お賽銭を投げて、手を合わせる。
今回もまた、いつものクセで、南無阿弥陀仏と口走ってしまった。
それから狛犬を丹念に撫でさすり・・・
性器のついてる方を特に丁寧に撫で回す。
そうして、ひしゃくで、唇が凍るくらい冷たい水を飲み・・・
境内に腰掛けて、提灯の輝きを眺めつつ、無心に浸る。

ここの、闇と、凍てついた空気と水、そして提灯の光と影が好きだ。

ここに来る度に、俺は何かを取り戻せるような、実にいい気分になれる。
どこかで、鶏が鳴いている。
夜明けも近い。
闇が去るとともに、俺も家に帰ろう。
今日はここまで。


犬神博士 |MAILHomePage

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