(仮)耽奇館主人の日記
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2005年12月29日(木) 花咲くマンドラゴラのこと。

十六歳の誕生日おめでとう、紅蜘蛛お嬢様。




今日はこの日を記念して、君がなにゆえにギロチンを偏愛するのかを考えてみたよ。

答えは簡単、

君がマンドラゴラだからさ。

あるいはアルラウネ。

ギロチンの血だまり、または罪人の精液などの体液が染み込んだ土中から、花を咲かせるもの。




実際、君は十六歳になった今、その叫び声を聞く者を殺すに値する魔力を秘めるようになった。

だから、扱い方はより慎重にしないとな。

でも、私は幸い、耳が悪い。

遠慮なく引っこ抜いてやるぜ。

優しく、かつ、残酷に。

ニヤッ。

今日はここまで。


犬神博士 |MAILHomePage

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