(仮)耽奇館主人の日記
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2005年06月05日(日) |
犬神流イタズラの手口のこと。 |
子供の頃、イタズラをしたことがないというのは、全く極めつきの不幸ではないだろうか。 イタズラこそは、子供が大人たちに対して、唯一、優越感に浸れる瞬間なのだ。 そこで、誰もがそれぞれ悪知恵をしぼって、お互い競争心を燃やしたものである。 私は、お化けを使ったイタズラが十八番だった。 その中でも、いまだに母校で語り草になっているのは、歩く手首、闇の中を疾走する生首、空飛ぶ幽霊の三つである。 昔、ゴム製の手首のオモチャがあって、そのリアルな出来のやつを、ラジコンカー(車の形が分からないように、全部真っ黒に塗っておいた)の上にくくりつけて、のろのろと職員トイレなどに忍ばせていったりした。 すると、中にいた女性の先生が、「ウッ」と呻いたかと思うと、ドアに頭をゴツッとぶつけて、そのまま救出されるまで中で動かなくなってしまった。 これはかなり怒られたな。笑。 でも懲りずに、今度は高校の文化祭の前夜の準備の際、同じくラジコンカーに手製の生首を乗せて、ものすごいスピードで廊下を走らせた。 廊下の曲がり角に待機させて、向こうから人がくると、ダーッと走らせる。 これはもう・・・見てて笑ったね。 女の子はもちろん泣き叫んだけど、大の男、それも体育教師が腰を抜かしたから。 後、屋上からルアー用の釣竿で、幽霊の人形を投げて、ひょいひょいと宙を走らせることもやったけど、これもバッチリだった。 夕闇とかにやるからこそ、効果があったわけでね。 最近の子供たちに、イタズラしたことあるかって聞いても、あるあると答えるのはいない。 実にさみしいものではないか。 みんな、変に利口ぶってても、ほんとうは思いっきりバカなことをやりたいだろうに。 バカなふりをせずに、掛け値なしの、バカっぷりを楽しむやつだ。 それには、怒られることを恐れずに、こういうお化けとかのイタズラをするべきだ。 線路に置き石とか、置き自転車とか、シャレにならないことをしないで、あくまでもシャレになるやつを。 そうそう、小学校の頃、大量に買ったスライムを頭からかぶって、草陰からクラスメイトや先生を驚かしたこともあったな。 で。 今も時々、いい年をして、経験豊かになった分、手の込んだイタズラをすることがある。 会社のトイレの窓に、自分の顔を撮ったモノクロのコピー用紙を貼っておくのである。 夜、用を足しに入ってくるのが、心霊写真のような私の顔にたまげるというやつだ。 これはいつも成功している。 みなさんも、この手口は是非試してみては? 一気に会社の空気がまったりすることウケアイです。 今日はここまで。
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