(仮)耽奇館主人の日記
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2005年01月05日(水) |
サカキ、痴漢に遭うのこと。 |
去年の話になるが、剣道部の帰りに、娘サカキが痴漢に遭ったという。 それでどうなったかと聞いたら、持っていた木刀で、メッタ打ちにして、大怪我をさせたそうだ。 両腕、右足をボッキリ骨折させてやったと自慢げに話すサカキに、苦笑しつつも、私は不安を抱いていた。 で。 今日になって不安は的中した。 痴漢の親御さんから連絡があって、「過剰防衛」で告訴すると言ってきた。 前もって、サカキに、訴えられた場合、私に連絡するように言えと言った通りに、わざわざこちらに連絡してきたわけだ。 瞬間的に、告訴が本気ではないことを読み取った。 もし本気なら、正式に弁護士を通すはずだからである。 息子が痴漢をしてメッタ打ちにされたからと訴えるほど、恥知らずではない場合だが。 何とか「賠償金」を取ろうって腹だな・・・ ニヤッと笑って、私は電話口でのらりくらりと相手の攻めをかわしつつ、 「てめえんとこのガキが痴漢を働いたから、そういう目にあうんだろうが。ガキの躾を代わりに娘がしてやったんだ、こっちがカネを要求したいくらいだぜ。おさわり代も含めてな!」と一喝して、一気に土俵際まで寄り切ってやった。 「何なら、告訴してもいいぜ。世間様に息子さんの行状を広めた上で、『過剰防衛』とやらを訴えたいのならな」 と、付け加えて、押し出しで私の勝ち。 それにしても。 息子がバカなら、親もバカ丸出しである。 重傷を負った息子を見て怒るより、そういう目にあわないように育てるのが親の役目ではないだろうか。 だから、常々、サカキには言い含めているのである。 「自分の身は自分で守れ」と。 そのためには、相手を殺してしまっても構わないとまで言い聞かせている。 くだらない社会的道徳とやらで、自分が殺されてしまったら、割りにあわないからだ。 生きてこその人生である。 ・・・・・・ 電話の後で、私はサカキに言った。 「今度、痴漢にあったら、そいつの親もぶっ叩いてやれ」 サカキは電話の向こうで、ニヤッと笑って、「うん!」と返事をした。 今日はここまで。
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