喰いえるコトなど

グルメ?何それ?ウマイはウレシ、マズイはタノシ。
いわゆるひとつの食い意地日記

2002年03月17日(日) 林檎試練回避法検討



ここまで剥くのに「ギィャ〜!ギョェ〜!!」大騒ぎ。
食い意地道を真っ当するのも大変です。イヤ、マジで。




アチラ、コチラに記される、林檎に関する一連の苦悩。
生林檎を噛る時の、あの爽やかな
「シャクシャリ」という音を聞くと鳥肌がたつ女K。

以下は、そんな奇癖を持つ女が、林檎なんて食わなきゃイイのに、
「そんでも食べんねん!!林檎の味好きやねん!!食べたいねん!!」と、
呆れる程の食への執着が故に、いかにして試練を回避し、
林檎を味わうかを真剣に検討する悪あがき考である。


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例えば、おろし林檎。
アレは本当に美味しい。
風邪をひいた時など、だんぜんに食べたくなる。
おろし林檎を口にいれると、
熱で火照った身体にすんなりと染み渡り、身も心もほぐしてくれる。
せっかく風邪もひき、身体もだるい事だ。
そうだ!皮を剥く必要などない。
この際、有機栽培だかなんだかの林檎を使って、
皮剥きを省こうじゃないか。
ただすりおろせばいいだけだ。
…………………て!

賢明な方も、そうでない方だって、お気づきであろう。
そう、すりおろしている間中、「シャクシャリ」と音がする。
それが問題なのではないか。
ひょっとして…………………阿呆?私?

それは私にとって、地獄の責め苦のようなもの。
皮剥きを省いたところで、何のメリットもないどころか、試練増幅。

駄目じゃん。




例えば、焼き林檎。
たっぷりバターにほんのり甘味のついた焼き林檎。
寒い冬、暖かくした部屋の中、
ストレートの紅茶といただくのは中々に旨い。
頻繁に食べたいものではないが、一冬に一度は口にしたい。
オーブンから焼き林檎を取り出す。
熱で皺のよった林檎の回りに、グズグズと音を立て、
砂糖の絡まったバターが小さな泡をたてている。
熱々の焼き林檎を一匙すくい、回りのソースをからめる。
火傷しないよう、充分に注意して口にほうばる。
うンまっ!!

…………………しかしその至福を味わうためには、
林檎の芯をくり抜き、中にバターと砂糖、
そして少量のレモン果汁をほおりこまねばならない。
もちろん芯をくり抜く際、しっかりと「シャクシャリ」を耳にする。
…………………はぁ。

駄目だ。



結果。

例え有機栽培だかなんだかの林檎を使って、
皮剥きを省いたところで、絶対的に試練はあるという事だ。
どれもこれも皮をむかなくったって、
最低限、林檎を切らねば、先の調理には進めないのだ。
その際、「シャクシャリ」という、
多くの人々には小気味イイ、例の音を伴って。



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