喰いえるコトなど

グルメ?何それ?ウマイはウレシ、マズイはタノシ。
いわゆるひとつの食い意地日記

2002年03月16日(土) 試練の林檎



皮を途中で切らずに剥けると、イイ事があるような気がするよね?




私が林檎を味わう際には、ひとつの試練が待ち受けている。
その試練を想像すると少々憂鬱になる。

実は私、生林檎を噛る時の、
あの爽やかな「シャクシャリ」という音を聞くと鳥肌がたつのだ。
ちょうど、多くの人が黒板に爪を立てた音を聞いた時のように。
いえ、私は黒板に爪を立てた音では鳥肌はたたないのだが。

子供の頃、私の奇癖を知る兄が面白がり、
耳元で「シャクシャリ」言いに来た。
もうそれだけで、鳥肌が立っていた。
最近はマシになってきて、林檎もなしに、
人が口で「シャクシャリ」言うくらいでは鳥肌は立たない。

最近はマシになってきたって、想像力が欠如してきたって事か?
いーや、少しは身体に免疫ができたって事にしとこう。
そうしておいてくれ。


林檎の音が苦手で、味にも何の執着がないというのなら、
実際何の問題もない。
「私は林檎が嫌いだ」それだけで済む。
ところが、林檎の味は大好き。
ならば、出来上がった林檎菓子を買ってくればヨイ。

が、事はそんなに簡単ではない。
林檎は昨日付けの日記にも書いた通り、
『お裾分けに都合のイイ食品ランキング』でかなりの上位に位置する。
私はなにがしの縁があって、手許に食材が来た以上、
自分で調理したくてたまらないのだ。

林檎の調理法は、たんとある 。
林檎ジュース、アップルパイ、林檎ジャムに、
林檎のコンポート、タルトタタン、その他モロモロ……。

そのいづれを味わおうとしても、
最低限、皮剥きという作業がある。
「シャクシャリ」という、私にとっての試練を伴って。

では極力試練をさける為、皮剥きを省ける林檎調理を考えてみよう。



 < ソレまでのコト  INDEX  ソレからのコト >

キキ [お茶の時間] [MAIL]