喰いえるコトなど

グルメ?何それ?ウマイはウレシ、マズイはタノシ。
いわゆるひとつの食い意地日記

2002年03月15日(金) 目の前の林檎



「リンゴをかじると歯茎から……」って御存知?
ゆがみ林檎ですね




目の前にひとつ、林檎がある。
同じアパートに住む、友人からのお裾分けだ。

食品をお裾分けしていただくのは、とても嬉しい。

食べ物の好き嫌いもそうないので、たいがいのものは、
よほどのゲテもの以外はウマウマといただく。

だが私にはたったひとつ、いただきものをして、
嬉しくて、そして困ったような複雑な心境になる物がある。
それが今、目の前にある。

一般的に林檎というものは、
「お好みに合うかどうか……」などの前置きがなく、
気がねなく差し上げられる食品だろう。
私にだって、嬉しい気持ちはちゃんとある。
ただし複雑な心境と共に。

林檎、リンゴ、りんご。

ぱかっとふたつに割る。
と、同時にあの爽やかな香りが辺りに漂い、
蜜をたっぷりと含んだ様を目で確かめようものなら。
誰もが櫛形の一片を、一刻も早く口に頬張りたくなるというものだろう。


人々の間でお裾分けに使い、喜ばれる食品として
確約たる位置を占めるもののひとつ、それが林檎。


さて、私は今、林檎を目の前にして、
何故に嬉しくもあり、困ったような複雑な心境になるのか…。






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