喰いえるコトなど

グルメ?何それ?ウマイはウレシ、マズイはタノシ。
いわゆるひとつの食い意地日記

2002年02月04日(月) 続・節分のお寿司


「ああ、昔はせなんだてソラ当たり前や。
アレは海苔業界の人が作った行事やもん。
店の大将が言うてたし、間違い無いわ」

………………………………即答であった。
身も蓋もないとはこの事だ。
一応バレンタインの事もあるし、
ひょっとして、寿司業界の陰謀かと訝しんではいたものの、
海苔屋とは盲点であった。
確かに家でやりだしたのは、彼女が寿司屋で働き出してからで、
海苔業界の策略に便乗して、寿司屋も普及に勤めていたのだろう。

しかし昔からの風習でもなんでもない事が、
クッキリハッキリ、火を見るより明らかだったと言うのに、
おかんよ……………。

なに張り切って、阿呆みたいな事させとんねん………。
子供が面白がって楽しむのはわかるが…………。
……………おかんよ……………。

まったく、海苔業界が言い出しただけに、
ノリやすい…………。

などと自爆するような、やすっ〜い冗談でも言うしかない。

そんなことを思い出しつつ迎えた今年の節分。
実をいうと、ひそかな今年のテーマの一つに
『昔ながらの祭事を子供の時みたいにやる』
というのがある。

そういう訳で、正月休みには
お彼岸とかにできそうもないお墓参りもしたし、
おせち料理もたらふく食べた。
七草粥だって、一応は作った。
『節分もやらな!』だ。

節分といえば、とにかく豆と鰯。
これぞ由緒正しい節分……などとソノ気になったものの、
豆まきはともかく、鰯をどうするのか知らなかった。

ネットで調べた所、いろんな説があった。
頭をヒイラギの葉とともに家の前に飾り、
葉のとげとげと鰯の頭の臭い匂いで、鬼を追い払うという説。
鰯を焼く匂いが臭くて、その匂いで
鬼が家に寄り付かなくなるという説。

ま、さすがに部屋の前に
生臭い鰯の頭を飾る気にもなれなかったので、
鰯を丸焼きにして夜御飯にした。
だいたい、子供時代といえど、
実家ではそこまでやってなかったし、ヨシとする。

そして、太巻寿司を丸かぶりするようになる前に食べていたもの。
『勝手寿司』の登場だ。



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