2001年07月23日(月) |
タイプは…つーか、ステップ3「物好きなあなたへ」※7月4日参照 |
「自家製コンビーフの調理に於けるフィニッシュは、 その『ゆでたれ』で、ポトフを作ること」 その信念に基づいて、ひたすら準備をすすめていた。
そんな信念を脅かすかのように、次々と襲い掛かる災難。 「でろり」とした触感に、変貌を遂げていたキャベツ。 気をとりなおし、愛しく旨いはずの自家製コンビーフを 取り出してみたら、見事に「ヌメ」られていらっした。 コンビーフを手作りする一連の作業を、 真っ当するのを諦めざるを得ない状況にいた私。
それが昨日までの展開である。
手作りコンビーフの小片の匂いを嗅いでみる。 クンクン………回復の余地がありそうな、ないような。 …………………………………………………………………… ……………………………………………ぬめりを取らねば。 !!!…………………………………………………………… ……………………………………………ええのか、それで? 目的を諦めざるを得ない状況にいたのでは、なかったのか?
おおかたの一般常識を持った方々なら、 素直に作業断念の道を選んだであろう。なんの躊躇もなく。
ところがその状況に立たされていたのは、 コノ日記を書いている「どあほ」である。 過去日記を読んでくださった方なら解るであろう。 そういう状況にたったら、私の思考は一般規格外の回路を開く。 新しい状況にどう反応するかを考えるべき頭脳は停止し、 始めの目的を遂行するコトにのみ思考が進む。 とりあえず目的遂行可能な状況を無理矢理作る、という訳だ。
「ヌメ」った部分を淡々と塩で揉み、流水で水洗い。 そして、熱湯消毒するコトに。 思いっきり熱伝導率のよい、小鍋にコンビーフをほり込む。
煮立ってきた、煮立ってきた。白い泡がぶくぶくぶくぶく………。
白い、白い、白い泡だ。どこにも、白い食品なんか無いのに。 お湯の中に入っているのは、小さな肉片だけなのに。 いっておくが、灰汁の類いとはあきらかに違う。 食品を煮て、この手の泡がたつのを始めてみた。 食品を調理する際には見た事のない色。 牛乳の白でも、豆腐の白でもない。 絵の具のような白。ある意味、とても美しい白。 そして、それはとても不自然な色。
いったい、これから口に入れるはずの食品から出る 泡の色がそんな色でいいのだろうか?
その日は暑い暑い、一日だった。 その上、狭い部屋の一角で煮えたぎるお湯、コンビーフの小片入り。 なのに私は、冷え冷えとした思いにさらされていた。 汗は出てはいるのだが、どうにも寒いのだ。 はたして、そんな思いをしてまで、達成せなあかんほどの目的か?
それでも、私は淡々と作業をくり返した。
ひととおり、煮きって、ゆで汁を捨てる。 再び、塩で揉み、流水で洗い、煮ること、つごう4回くり返す。 くり返す度に、不自然な泡は少なくなり、 4度目には、普通の泡だけになった。
…………………………………………………………………… ………………………………………………あ〜、よかった。 !!!…………………………………………………………… ……………………………………………ええのか、それで?
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