喰いえるコトなど

グルメ?何それ?ウマイはウレシ、マズイはタノシ。
いわゆるひとつの食い意地日記

2001年07月22日(日) タイプろ…つーか、ステップ2「これくらいなら大丈夫?」※7月4日参照

手作りコンビーフの『ゆでたれ』を使って、ポトフを作るのが私の念願であった。
「このクソ暑い中、ポトフかい!?」       かたいこと、いいなや。

ええ、そうです。暑いからこそ、ポトフです。
暑い時に暑いものを食すのは、身体にとってイイのです。
私の中では、コンビーフの残り汁を使って、ポトフを作る事も、
コンビーフを手作りする一連の行為の中に含まれるのだ。
ポトフを作ってこそ、コンビーフを手作りする
一連の作業を終える事ができるのだ。

オシャレ指向(!?)の私としては、『ゆでたれ』ではなく、
『ゆで汁』いや、『スープ』を使いたかった。
しかし、コンビーフを作る際に出来た、手許に残っている水分は
今や『ゆでたれ』としか呼べない代物である。
それもこれも、不本意ながら、十うん年前、つまんねぇ〜メニューで
餌付けされて手に入れた「熱伝導率のすばらしく良い鍋」のおかげ。

まぁ、よろしい。どっちみち、水を足したら汁になる。
野菜をたっぷりほりこんで、お楽しみにのこしておいた、
手作りコンビーフを入れりゃ、ポトフの出来上がり。
『ゆで汁』はそこで『スープ』と呼ぶにふさわしく、変身を遂げるのだから。

まずは野菜。数日前にキャベツは買った。
もちろん、ポトフにほりこむために丸ごと。
買った日にすこし、サラダにしたきり使ってない。
そのまんまざっくり切って、残り全部ほりこもう。
外に出してあった、キャベツをいれた袋を手にする。「でろり」。

………なんでかなぁ〜?
中はキャベツやのになぁ〜?触ったら「でろり」ってするよ。
「でろり」………って…………。

袋の中身をのぞいてみると、全部が「でろり」でもない。
「でろり」部分を淡々と切り捨て、生きている部分だけ残す。
元の五分の一程度になるが、まあ、仕方ない。

気を取り直して、美味しい事を考えよう。

あまりの旨さに、すざましい勢いでなくなりかけた自家製コンビーフ。
本当に本当に、思いがけず美味しかった。
そのまんまで食べるのがきっと一番美味しいとは思うけど、
それを使ってポトフにしたら、さぞや美味しいポトフが出来るだろう。
知人にいただいた手作りゆずこしょうもある。
ゆずこしょうってば、ポトフの中の大根につけて食べるとおいしいのよね。
旨いポトフができそう。よし、イメージトレーニング、終わり。

このイメージを大切にしよう。
野菜を切り分けるのは後まわし。
美味しいトコから攻めて行こう。

次はコンビーフを取り出す。うふふふふ。
小さくなったコンビーフの塊をいれたタッパの蓋を開ける。「ヌメ」。

………なんでかなぁ〜?
コンビーフやのになぁ〜?触ったら「ヌメ」ってするよ。
「ヌメ」………って…………。

賢明な方にはお分かりですね。
美味しいトコから攻めて行くどころか、地雷を踏んだ。

私はコンビーフを手作りする一連の作業を、
真っ当するのを諦めざるを得ない状況にいたのであった。



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