2001年06月17日(日) |
えっ?何言うた?今?なぁ?何言うたん?再び |
早朝から出かけてまして。 用事が済んで、帰りにスーパーに寄った。 朝はね、低血圧を実感しますでしょう?低いんですよ、血圧。 たいがいの女性が低血圧気味である。で、たいがいの女性並み程度の低さ。 そんでも意識して、食事で鉄分をとらねば、たまにふっらぁ〜とする。 スーパーの前で出店している焼き鳥屋さんの前でつい、立ち止まってしまった。 目的はレバーの焼き鳥。
だいたい11時くらい。 あらかじめ焼かれた焼き鳥達が、 それぞれの名前が書かれたネームプレートを前にした皿の中に、 何本かずつのっけられている。 今日一日の用意も整って、客待ち顔の店員2名。 店長らしき人とバイトくん。 こないだおまけしてくれた時にいてた二人だ。
私が店の前に立ち止まって、見るとはなしに皿を一見してみると、 レバーの皿だけ、からっぽである。 最初に口を開いたのは、店長さん。
店長さん「いらっしゃいませぇ〜」
ココ最近、この店の方々は以前に増して、 とてもとても愛想がイイ………ような気がする。 バイトくんも、いつもどおりニコヤカ………なような気がする。 前はバンで出店していたのが、最近、店鋪になったし、売れ行きがイイのかな? やっぱり、ニコニコ上機嫌で仕事してる店は、売り上げもあがるんやよ………ね? 笑顔で接客してもらうと気持ちがイイな。エエ感じやなぁ〜、シミジミ。
次に口を開いたのはバイトくん、そして私の言葉が重なった。
バイトくん「…………………」←そのいち 私「こんにちは、レバーは今日はないんですか?」
ふたりのセリフはほぼ同時であった。 だがしかし、ほんの一瞬、ほんの一瞬だけ、 バイトくんのほうが先に口を開いていた。 バイトくんの言葉は、ほんに小さく、つぶやかれたものであった。 彼は一言つぶやいたかと思うと、冷蔵庫から生レバーが さされた串をおもむろにとりだし、まとめて焼き出した。
『あ、あ、あんた、何言うた?今?なぁ?何言うたん?』 心の中で尋ねてみる。 しかし、悲しいかな、時として私の聴覚はけっこうイイのだ。 ボケ老人が自分の悪口を言われた時に限って、よく聞こえる程度に。 そんだけ聞こえりゃ、十分すぎるほどに十分やっちゅーねん。 私は心の中でした質問の解答を聞く前に、すでに答えを知っている。 彼の言葉はけっして、悪口の類いではなかった。 彼の笑顔は、人なつっこく、私の心を穏やかにしてくれる。 そうとは分かっていても、彼の発した言葉は少なからず、私を動揺させた。
私『………………………』←そのに 心の中でひとつの疑問が渦巻く。
心中おだやかならぬ私に店長さんが、語りかける。
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