2001年05月21日(月) |
真空チョコレートブラウニーもどきの恐怖 |
昨日作ったチョコレートブラウニーもどき。 その目的と、結果とのずれはさておき。 チョコレートブレッドとしては、そう悪くはない。 遠方の友人におくることにする。 当初の目的であった、チョコレートもちゃもちゃのブラウニーであったなら、 一週間くらいは日持ちする。 が、最近暖かい日が続いているのと、 粉パーセンテージが高い仕上がりに、ちょっと腐敗が心配。 糖分も極力、控えたしなぁ。 届け先につくまで、最低5日は見んといかんのに。
そこで思い付いたのが、近所のお肉屋さん。 ココは「安全なおいしいものを味わってもらいたい」という気合いのある店。 私はココの豚肉が大好き。 ひんぱんに購入していて、わりと懇意にさせていただいている。 ドイツでの、ソーセージやらハムやらの 加工食品コンテストでも何度が入賞しているらしい。 その手の加工食品の何種類かは真空パックになって、販売されている。 ふふふ。そうです。客の立場を利用して、真空パックにしてもらうべ。
開店早々乗り込んだ。一日の準備に忙しそう。 にもかかわらず、突拍子のないお願いを快諾してくださった。 ………おいちゃん、どうもありがとう!! やっぱ遠くの身内より、近くの他人やねぇ〜。 まあ、遠くの身内に、食品を真空パックする器械を持つモノなどいませんが……。
カットしてラップに包んだブラウニーもどきをさしだす。 見る見るうちにビニール袋の中の空気が抜けていく。 最後に袋の口のあたりを熱でとかして閉じる。 ブラウニーもどきの形を残して、回りはピッタリ、ビニールで包まれた。 TVショッピングで販売している布団保存袋を想像してみてみてみてぇー。 真空パックに関しては、ビニール代金だけでイイと言う。 そこはお店の人の御好意に甘える。……おいちゃん、どうもありがとう!! ビシソワーズとソーセージの代金と一緒に支払いをすます。
後は梱包して、送るだけ……と思いきや! 事はそう簡単にはすまなかった。
おいちゃん曰く。 「送る時はね、クール宅配便とかにしたほうがいいよ。 真空パックにした場合でも、中にすでに細菌がはいっていたりしたら、 逆に細菌の増殖に適した環境を作ってしまう事になるよ。 団体食中毒を起こすのは、食材にすでにサルモネラ菌とかがついていて、 真空パックにしたから、中で細菌が増殖してしまった事が原因だったりするから。 しっかり火が通してあるんやったら大丈夫だと思うけど。」
うっそーーーー!!その時の状態のまま、 保存できるのが真空パックなんじゃないの? あんなに固いんですもの(ええんかい?それで!?)、 しっかり火は通っているはず!! サルモネラ菌がついてない自信もあるよ!! ボロアパートに住んではいるけど、ネズミは見た事ないよ!! 近所で見かけるのはネコと、イヌと、カエルと、 ムカデと、コックローチ(日本語でなんか言いたくないやい!)と、 ウサギと、ホタルと、カルガモの親子と、タヌキと、リスぐらいよ!! ………ん?なんか違う??でも、ふかしじゃないですってば。 全部見かけます。
手作りのお菓子をおくる相手の条件。 ひとぉーつ!基本的な味の指向が似ている事 ふたぁーつ!まずかったら「まずい!」と、伝えてくれる。 みいぃーつ!こちらがそれを参考意見として、 素直に聞き入れる事のできる間柄である事。
それでも、そういう間柄であるという事自体が こちらの一方的な思い込みかもしれない。 そんなこんなで、手作りのお菓子をおくるのは、けっこう勇気が必要。 それに加えて、違う意味での勇気が必要になってきた。
……どぉーするぅ?送り先はクール宅配便がクールなまま 届く距離じゃぁないんだってばっ!!
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