Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?それまでこれから


2002年09月11日(水) 青二才が偉そうに語ります

※水がまずい
最近、水道の水が極端にまずくなった。いや、臭くなったと言ったほうが正しいかもしれない。何と言っていいか解らんがまるで藻が張った池から汲んできた濁水のような味がするのだ。特に宵の口に入ってくると口に含むのも嫌になるほどひどい具合になる。名古屋市近辺は木曽川を水源としているため大都市でありながら水の味が東京や大阪に比べて格段に上手いというのが定説であったのにこれは一体どうしたことだろう。愛知県に住んでいながらミネラルウォーターを買わなければならない日がいずれやってくるのだろうか。考えたくない話である。

※クレヨンしんちゃんの映画が嫌い
ここ数年、クレヨンしんちゃんの映画版に対する評価はうなぎのぼりに上がってきている。最初はもともとのしんちゃんファンか一握りの映画マニアが持ち上げていただけだったがいつからか一般人にも浸透し始めて評論家の評価も上々になり、去年の「オトナ帝国」でその熱が一気に噴出した感がある。しかしこの世間の傾向に私は違和感を持ち続けていた。
今春、例によって大絶賛の嵐の「オトナ帝国」がテレビで放映されたので見てみたのだが私には琴線に触れるものが全くなかった。題材が万博の話なので万博よりはるか後に生まれた私には何の感慨もノスタルジーもなかったのが第一の理由。よく「あの万博のシーンがリアルっぽくてよく出来ていた」なんて声を聞いたがそんな小ネタでしか興味を沸かせれない映画なんて失格だと私は思う。ネタ元が分かる人には自分だけが知っているという優越感込みで楽しめるかもしれないが分からない人には何の感慨も沸かないのだ。これは一般映画としては大問題であるだろう。ま、対象が30代以上限定とかそういう趣きならわからない話でもないが「クレしん」は思いっきり子供向け映画だ。子供向け映画ででこんなことをやって欲しくない。

なぜしんちゃんがあんなによいこぶらなければならないのかということも不満でしょうがなかった。「クレヨンしんちゃん」はこんなよい子ちゃんアニメじゃないぞ。そもそも「しんちゃん」はもっとアングラで、アウトローで、変人だけれも子供のしんちゃんが大人の社会の欠落部分を鋭く、しかし的確についたからこそ面白かったんだ。今の映画はストーリーや演出が優れているかも知れんがしんちゃんらしくない。しんちゃんの香りがしない。私は妹に付き合ってテレビ版の黎明期から「しんちゃん」を見ているから今の優等生ぶりに困惑してしまう。どうせ映画を作るのならもっとバカでハチャメチャなものにして欲しい。どっちにしても私は観に行かないけどね。

※お笑い界に秋が立つ?
最近顕著に思うんだがテレビにおける「お笑い」というジャンルは明らかに衰退しているのではないだろうか。いや、「この番組は落ち目だ」とかそういうレベルではなく全面後退というか、なにかのっぴきならないところまで来ているような気がする。おわらい界の大不況、あるいは氷河期というべきか。どの番組もつまらないというか「ぬるい」のである。これは90年代後半以降の似非バラエティ番組の粗製濫造しまくっていた時代のつけであろうか。まだあの頃は「お笑い」の土壌がしっかりと固まっていた上、次代をになう若手達も情熱に溢れていたから量産されるバラエティ番組の中で出ては消えてゆく幾千ものお笑いタレントの中でめでたく濾過されなかった人間が名実ともに力をつけて行くことが出来た。しかし今は「こんな程度でいいや」みたいな変な妥協というか安易な決着をつけようとしている感じがする。どこかハングリー精神が足りない。面白い番組を作ろうという気概がない。そこそこ稼げればいい、食いっぱぐれなければいいという空気が充満している。芸人のサラリーマン化という表現が一番正しいかな。年功序列で終身雇用。これじゃあ面白いわけがない。芸能界は実力勝負が魅力なのではないのか。実力よりもいかに大御所に上手く取り入ることができるかが売れる・売れないの境界線だなんて悲しすぎる。

長年テレビのお笑いを支え続けた「名人」のパワーダウンも大きな原因のひとつである。ドリフや欽ちゃんは年齢的な面で仕方がないとしてとんねるずやダウンタウン、ウッチャンナンチャンは老け込むにはまだ早すぎる。ところが3者とも、自らの安全圏でしか仕事をしていないような気がする。同年代で奮闘しているのは爆笑問題だけだと思う。だがこちらも今こそ売り時だとばかりにテレビに出まくっているのが気にかかる。不遇期が長かったので仕方のないことかもしれないがもうちょっと仕事を選んだ方がいいと思う。

そして未来を嘱望される若手の伸び悩みも深刻である。今若手で個人的に面白いとおもえるのはナインティナインだけである(そのナイナイにしたって疾うに30歳を越えており若手と形容するには憚る年齢になってきている)。それ以外は成長不足か何でこんなのが売れているんだと疑問を感じるより他のない芸人ばかりである。ファンのひとには申し訳ないが私はネプチューンのどこがいいのかわからない。単にウンナンに気に入られているだけのような気がする。こういうゴマスリ芸人が蔓延っていることが諸悪の根源である。テレビに出るんだったらもうちょっと芸を磨いて欲しい。

このようにお笑い界に対して絶望感しか抱いてない私であるが一方でお笑いはもう
終わりだと決め付けるのはまだはやすぎるような気もしている。これから先、彗星のような輝きを持った新人が現れてくるかもしれない。そんな日が一刻も早く来て欲しいと願っているのは無論である。

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さて、思いつくままにさんざん言いたいことを偉そうにのたまってきたきましたがもしかしたらお気を悪くされたかたがいらっしゃるかもしれません。どうか年端のいかない青二才の雑言だと思って聞き流してください。ではでは。


橋本繁久

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