サンデープロジェクトではこういうことが言われていました。
「現状は需給のギャップが大き過ぎるからこれをどうにかしなくては。」
田原総一郎の言うこの言葉に金子勝・榊原英資・加藤寛・島本幸治ともに 反論しなかった。ということは、これらのエコノミストはバブル崩壊後の 失われた十年をずっと需給のギャップが存在していたことを認めたわけだ。
ここでいう需給のギャップとは、供給力がそのままで需要ががた落ちした ということです。収入減と貯蓄の増加で需要の目減りを起こしたということ ですが、それだけならばケインズ政策でうまくいかないはずはありません。 ケインズ政策とは短期的な財政支援です。政府や地方自治体が民間にカネを 注ぎ込むことです。注ぎ込む相手は腐っていようが健全だろうが構いません。 カネを使う行動はどんな人であろうが変わらないから。
要するにデフレを認識している限りは需給ギャップの克服を主張せざるを えないので、いつまでたってもカネの使い方にしか目がいかない。上記の 4氏は全て竹中大臣を罵倒していました。ダメ大臣、ペーパードライバー 大臣だとね。さらにはその大臣を起用した首相がダメ首相だから経済は 一向に良くならない。政策の全てが経済を下降させるものだ、政策を転換 しなければダメだとね。
腹に一物を持った人が一人いましたから、その人は除いたとしてもあとの 3人はダメダメの連続。パリバの島本君はいつものように建前というか 発言が抽象的なので残念ながら説得力なしとして、金子教授もいつもの ように小泉首相批判に終始していたので経済政策だけではなかろうとして、 加藤学長だけには小泉首相、小泉内閣に理解を示して欲しかった。全てとは 言わないにしてもね。要するに具体的な政策に間違いがあればそれをもって 他のことも含めて全てを否定するのではなくて、軌道修正するように提言 していくことをして欲しいわけです。教育的指導をして欲しいわけです。 というか、彼はケインジアンだったっけ?
竹中プランは必ずしも竹中氏ひとりで作ったわけでなく、彼の信頼なる ブレーンと一緒に作り上げたものでしょうから、大臣たる彼がそれを否定 するわけにはいかないんです。全ての文言まで大臣が目を通すなんてことは それは組織のあり方ではありませんからね。政治的に彼を引き摺り下ろした としても、その後に小泉首相の意向に沿った考えの大臣がそう簡単に見つか るとも思えないし、恐らくいないでしょう。
田原総一郎氏のあおり方もマズイのですが、今即効性のある政策を望むと するならば、誰に聞いてもカネを注ぎ込めと言うでしょう。あるいは優遇 税制(つまり減税)だとね。誰もが今の状態をデフレで需給にギャップが ある(つまり需要の収縮)と認識しているんですから。潜在的な成長率は 昔と変わらず存在していると認識しているんですから。
この人たちには時間が止まっているように見えるんだろうか。 時間が経過しても成長率だけは維持していると錯覚しているんだろうか。 失われた10年間に何がどうだったのかは忘れてしまって、とにかく今を どうするかと言っているようにしか聞こえないんだけど。もしかしたら麻痺 でもしているんだろうか。状況の変化がわからないぐらいに。もしそうで あれば時代錯誤もはなはだしいと言わざるを得ません。過ぎた時代のことを 同じ時間的認識で意見を呈するなんてことは。これでは状況が掴めなかった バブル後の政策、つまりケインズ政策をした自民党や官僚と同じじゃん。
現状の分析には過去の理解が必要です。なぜ今の状況になったかという現状 分析には過去の経緯を正しく認識することが必要です。ここで間違いを犯し たことと、やるべきことの先送りがバブル崩壊後の停滞を作り出した大きな 理由であるわけですが、少なくとも民間レベルではバランスシートの改善に 着手しています。遅れているのは公的機関。
ま、ここに本気で手を入れたら恐らく100万人ぐらいが失業するんじゃ ないだろうか。そもそも民間レベルはその比じゃないからそれだけ労働に 対するバックアップが必要になります。朝の通勤電車で五反田の職安が目に 入りますが、いつも朝から行列ができています。一度訪問してみたいんです が、これは職がないのか職を選んでいるのか、どちらなのかが知りたい。 察するに後者なんでしょうけどね。
他人事のように言っていますが、まだまだ自分の場合は安定しているから 言えるんでしょうね。辛い状況だったらこんなこと言ってられませんし。 とはいえ、今年も給与カットは継続なので会社には貢献しています。(涙)
はい。今日は晴れ。(東京地方)
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