しむちゃんのつれづれ日記
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2003年04月19日(土) 貸す姿勢と借りる姿勢

倒産リスクを金利に反映することをせずに、不動産を担保とすることで
倒産リスクを回避するやり方を当たり前とする融資姿勢が、バブル崩壊
による金融機関の不良債権発生だと言ってもいいでしょう。

企業内でもいかに多くの融資を受けるかが資金マンの優秀さだと言われた
時代がありました。それはまさしくバブル前の80年代のことです。借入
台帳やら証券台帳を見ていると、その金融機関の数が今考えると過剰で
あったし、株式の評価を増やしたりなんかして、いかに資産を増やすかが
当時のやり方であったと言えます。右肩上がりの経済成長がなされていた
時代でこそあり得たことです。いかに業績に大きな影響を及ぼすことの
ないように損切りしている今とは大きな違いです。

いわゆる不動産本位制です。不動産価値が上がり続けている間に成り立つ
制度です。この制度を存在し続けるなら、資産価値が下がった時にはそれ
に応じて融資を返済してもらわなければなりません。融資額が営業の成績
であるなら、これは本来やるべき姿と反する行動になります。だから金融
機関の規律として内部評価をきちんと統制していなければならなかった。

まぁこれも日銀の窓口制度による貸付の強制(に近い姿勢)が背景にあっ
たということは、多くの人が知ること。日銀の意向を銀行側が受け入れ
ざるを得なかったということです。銀行側に過剰な融資があったのは、
日銀の過剰な貸付指示があったということです。過剰であったがために
バブルが発生した。お金が回り過ぎたことで景気が過剰に上向いたのです。
しかも偏ったところで。

つまり日常品ではなく土地・建物に過剰な上昇が起こったのは、不動産
本位を常識としていた銀行の貸し付け姿勢と日銀の過剰な貸付指示であっ
たであろうということです。土地・建物以外の物価はさほど上昇していま
せんから。

個人や中小企業からすると銀行の営業マンから借りろとしつこく言われた
ので仕方なく借りたが、バブルが崩壊すると返せと言うようになって困る
ようになりました。だから銀行を恨みたくなる気持ちも分かります。
貸した方も貸した方ですが、借りた方も借りた方。必要が無ければ借りな
くてもいいことなのに借りたのは何らかの意思があったからでしょう。
断ったら融資を回収するなんていう強行的な貸し付けもあったようですが、
それならそれで問題視すればいいこと。強い姿勢を見せることができな
かったことが借りた側の弱みです。

お金は借りたら返さなければならないという当たり前のことに対するリスク
テイクを自分の中で理解していないと、後になって必ずしっぺ返しがきます。
特に今の状況、つまりデフレの状況では貨幣価値が上がっておりますから、
借りれば借りるほど損をすることになります。金融機関はお金を借りやすく
する方法をいくらでも考えてきていますが、やはり自分の信用を上げて
金利の高くない方法で借りることのできるようにしておくことが大事に
なりますね。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)


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