| 2003年03月20日(木) |
国民の命はどこの国でも大事なはずだが・・・ |
会社帰りの山手線と西武線で、客同士のトラブル。 季節が良くなってきたからか、アメリカの攻撃が始まったからか、 はたまた仕事がうまくいっていないのか理由は定かではありませんが、 精神的に多くの人が不安定になっているようです。かくいう自分も 例外ではありませんけどね。
アメリカ支持を表明した小泉首相(つまり日本政府)ですが、直接の 関与は当然ながら行いません。日本は戦後処理の要員としてリスト アップされているしね。戦力としてはカウントされていません。 日本の憲法がそれを阻止してくれているおかげ。
第2次大戦において敗戦国になった日本は米国にその武力を排除され、 民主的国家、経済国家に仕立て上げられました。武力に要するコストを 経済復興に充てるために作り上げられています。そのおかげで我々は 他国では考えられないスピードで経済発展を達成しました。バブル崩壊 という一種の経済破綻を味わったわけですが、それでも国は潰れるわけ でもなく、我々の生活も比較的安定的に過ごせることができています。
自国内では狂った人物がテロ行為を行いましたが、他国からのテロ行為 は今だかつて味わったこのない平和な国家です。これは戦争を仕掛ける 国でないために海外の多くの国からは武力の脅威を感じない(自衛隊に 対する意見やら靖国問題はありますが、直接のきっかけを作ったり、 直接の恐怖を他国に与えているわけではありません)ので、こういう 国を武力のターゲットにするには大義名分がありません。
そういう国ですから、いまだかつてない素早いアメリカ支持には誰もが 驚いたことでしょう。一方国内では、共産党と社民党を除いては基本的 にはアメリカ支持。民主党や自由党が反発しているのは説明責任を怠っ ていることに対するもの。表現がどうとか大局観がどうとか言いますが、 やっぱりアメリカに追従することについては反対しているわけではない。 要するに日本の多勢はアメリカ支持なんですね。小泉首相が独断で決め たり、孤立しているわけではないんですね。マスコミやテレビ番組の コメンテーターも大声を上げて反対している局もない。あくまで説明責任 を求めているものばかり。そりゃそうだろ。日本はアメリカの抵抗勢力 とはなり得ないんだから。
政治と世論の食い違いを指摘されておりますが、日本における世論の多く は感情的な側面が大きいように見うけます。感情面とは被害を受ける国民 の身になって考えろと言いますが、国家は必ずしも国民のために動いて いるとは言い難い面があります。特に独裁政権下においては国家体制が 第一で国民は二の次になりがちです。イラクはその典型です。(もちろん 北朝鮮もその類ですけどね)イラクの国民が殺戮の恐怖に陥れられている にも関わらず政権は国民の安全を確保しようという動きではありません。 ある意味、戦前の日本の国体に似ていると思いませんか?
国家の首長一人の決断があれば多くの国民の命が守られるというのに、 そういった方向に動かないのは我々の常識とは別の所で政権が動いている というしかありません。そういう意味でも国民を楯に戦争を阻止しろと いうのはイラク政権を守れということと効果は同じです。国家と国民は 一心同体です。ですから、イラク国民を戦争の被害から守れというのは フセイン政権を支持していると言ってもいいのではないでしょうか。
人は全てが善良ではありません。ですから何事においても抑止力が働く のは正常なことでしょう。アメリカが善でイラクが悪だという二元論でも ありません。アメリカ国内でも世論や政権内でも意見は分裂しています。 それでも突き進んだのはそれなりの理由があるからです。お互いの国でも 兵士や国民が血の目を見ることは望んでいません。それでも戦争の道を 回避しないのは、お互いに恐怖を覚えている、あるいは信頼していない からに他ありません。石油の利権どうこうという前にね。
日本人では数名、全世界で100名ほどが人間の楯となるためにイラク 入りしていると聞きます。この人たちの勇気ある行動は尊重すべきです。 ですが、この人たちのおかげでバクダッドの壊滅的な崩壊とはならなかっ たとしても、米国が攻撃を中断したとしても、誰がこの勇気ある人たちの ことを褒め称えるでしょうか。世界の分裂した状況を見極めたテロ集団が 陰で微笑んでいるだけではないでしょうか。日本政府は退避命令を行って いるわけですから、不幸にも戦災に遭ったとしても補償できないでしょう。
いずれにしても戦禍が拡大することなくフセインの投降を期待するしか ないですね。悲観的希望ですが・・・。
はい。今日は晴れ。(東京地方)
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