有事のドル買いという神話は崩れましたね。
イラク問題がドンパチになるとアメリカの戦費支出が膨大になり財政赤字が 予想されるからドル売り(円高ユーロ高)。北朝鮮問題がドンパチになると 日本の被害が予想されるから円売り(ドル高ユーロ高)。
どちらに転んでも損をしないのはユーロ。つまり現状では有事のユーロ買い。 もしかしたら戦争反対といいながらほくそ笑んでいるのはブッシュに操られて いるブレアを除き、英国を始めとする欧州の各国なんではないでしょうか。
アメリカが勝手に戦争を引き起こしてくれれば自動的に欧州圏の通貨価値が 上がりますからね。これは強い通貨を叫んでいるアメリカとの立場を逆転する いい機会になる。しかもイラクの次は北朝鮮が来るから、その時は円が売られ ることになるので、さらにユーロの価値が上がる。ひとり勝ちです。
ただ、為替の世界ではそうかもしれませんが、あくまで一時的に過ぎないと 自分は思っています。欧州以外の先進国が戦争の被害を被ることで経済的な メリットよりもデメリットの方が大きいことが予想されます。それは貿易の 面において。格好の輸出先がダメージを受けるのですから、輸出産業の被る ダメージは大きいでしょう。そうなると日米以外の国々へ向けて動くことに なるのでしょうが、日本やアメリカの息のかかった国々は資本の逃避という 目に遭いますから、国力としては当然落ちます。ですから物資の輸入にかける 資金が不足しますから、欧州資本の受け入れをせざるを得なくなります。 あるいは欧州への輸出を増やしてそれを原資にするか。でも欧州広しとはいえ 輸出量としては限られますから、資本逃避分を埋め合わすだけの国際収支は 改善しない、と思っている。
要するに戦争が起こって得をする先進国はなく、恐らく喜ぶのは規律のない 世界を大手を振って歩けるようになるテロ集団ではないでしょうか。そういう 意味では今はいい均衡状態であり、これを崩すことで失うものは大きい。
こういう理由で戦争に反対を唱える人はどれだけいるんだろうか。例えば これらはヨソの世界のことで日本には関係ないと思っているのんきな人は これらの影響をどう考えているのか。自給自足が不可能な日本にとって他国の 戦争は少なからず日本への影響が出てくることは必至。物価が上がったり、 物資が不足したり、最悪の場合は頭の上からミサイルが打ちこまれたりする こともあり得るのです。実害が出なければ動かない日本の体質は平和ボケの 典型です。実害が出たとしても、それはオレのせいじゃないと言い、他の 誰かを悪者にして自身を慰める。
自分にできることは何なのか、何をすればもっと良くなるのかということを 主体性を持って考えることが国力の底上げをすると考えれば、多くの日本人が 周囲を冷ややかに見ている姿勢が今の日本の現状を表していると言ってもいい。
誰がこんな日本にしたのかって?それはあなた自身です。 湾岸戦争の時はバーチャル戦争と揶揄されましたが、今回はどうなるのか。 テレビの画面の中で起きるかもしれない戦争は、自身の身に降りかかる火の粉 となるのは間違いない。このことだけは、よーく理解していた方がいいです。
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
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